環境調整:回復は自己責任
依存行為からの回復は認知の歪みを正す事から。
法律から外れたことをしてしまい、犯罪者となってしまう人はどの時代にもいます。そして、犯罪を犯してしまう人にも「他者」との繋がりがあり、何かしらの影響(被害)が及びます。一人で罪を背負うことは出来ますが、その損害を償うことは一人では出来ないと考えられます。
私は、「犯罪者にさせてしまったのは、その人だけの問題(所為)では無い、」と強くそう思います。
だからと言って、現実逃避してはいけないし、許されるものではないです。
法律を飛び越えてしまう、せざるをえない背景もあったでしょう。
その人がいた環境によって、その人の認知に少しずつ、ゆっくりと歪みが生じると、考え・行動に嗜癖が生まれてしまい、脳の一部がジャックされて、人間関係や物質を一定のものを好む傾向に走り、抜け出せません。「歪み」というのがポイントです。
急激な変化は、ハッとした時に我に返ることができるチャンスがありますが、雑巾絞りのような「歪み・捻れ」は一定方向ではなく、真っ直ぐ向こうと思っても、自分がどこにいるのかも分からない状況です。また、歪みが激しいと、正しても直ぐ戻ります。認知行動療法は大変進んでいますが、犯罪を犯してしまった人への治療は非常に難しいのが現状です。
何故なら、当事者の心、身体、脳、に大きなダメージ(傷)が生じていることに加え、漏れなく被害者となる人がいるからです。罪を重ねれば、傷も被害も雪だるま形式で大きくなります。
歪みとダメージが大きいほど、再発(再犯)のリスクが大きいです。
先ほど「犯罪者にさせてしまったのは、その人の問題だけ(所為)では無い、」と述べましたが、
だからと言って、棚上げして周りに焦点ずらしする事ではないのでご理解ください。「回復責任」というものがあり、それは当事者の責任です。
その責任を放棄すれば、その人は永遠に犯罪者です。
損害を償うには、当事者本人の「心、身体、脳のダメージ」の回復が必要であり、認知の歪みを正していかなければなりません。
そして、その回復する責任は、否が応でも、本人です。本人の責任です。他者が代わりに償うことは出来ません。お金での解決も、根本的には無理です。本人が回復していなければ、再犯してしまうでしょう。本人が心のそこから回復したいと願う事、つまりダメージを理解し痛みを理解している必要があります。そしてこれが、回復のはじめの一歩です。
そして、伴奏者が必ず、必要となる事をご理解ください。
できれば、家族のような存在が良いですが、そうでなくとも可能です。
キーパーソンの条件は
①辛い過去(もしくは罪)を知っている、②緊急時に連絡して良い理解がある、③あなたが信頼できる人
「犯罪」や「嗜癖」「認知の歪み」など、少々刺激的なワードが多くなりましたが、
「止めたいけど、止められない、」という思考や行動がある人は意外といると思います。(気付いていれば、問題ないですが^^)ただ、「ケアレスミスを繰り返してしまう」という小さな事も、「認知の歪み」が絡んでいると思います。歪みが強くなる前に
その思考や行動が、どこまで、どのように影響しているか、今後波及して行くか
を考えてみるのも良いものです。
そうさせてしまったのは、当事者だけの問題ではないですが、直したいのであれば、責任は当事者です。
15人に一人がうつ病となる時代(診断されてしまう時代)がすぐそこに来ています。決して腫れ物に触るようなものではありません。回避方法、回復方法を理解していれば、大した事はありません。
いつでも何度でも、元気に清々しい日々を送れます。Well-being.