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山陰の温泉(6)東郷温泉

とろうとしてなかなか取れなかったお休みをとり、[「さて、どう休み、どう楽しむ?」となれば、そりゃ、一も二もなく、「温泉・部屋食・和風旅館」という三拍子揃ったスペックです。宿の事前予約をすればキャンセルに追い込まれるので“今日はどうやら大丈夫”という日に宿を探すことにする。幸い、安来や米子は海側なら皆生温泉と松江宍道湖温泉、西なら玉造温泉、東なら三朝、山側なら湯原か奥津、もっと足を伸ばせば東西にたくさん温泉はあるけれどそこはぐっと押さえ・・・チカバ。宿探しはネット。当日13時30分までなら本日の宿はとれる。今回は東郷温泉に宿をとった。    米子から50キロ。1時間弱のドライブで到着します。休日は非日常ですから、車もエンジンの大きいものに乗り(ガソリンをいっぱい使ってごめんなさい)、私は和服に着替えて出かける。
 東郷温泉は東郷池という池のほとり、昔は伯州東郷湖と呼ばれ、山陰一美しい湖とも賞賛されたとか。湖というほど大きくなくやはり「池」。春には湖畔に花菖蒲の花がたくさん咲く名所でしじみも養殖されている。羽合温泉の向かい側。倉吉に続く山々も近くに見え、訪ねた日は山も雪化粧しており、「冬の旅」(思いついて午後3時に出て4時前には旅館のヘヤでお茶を飲みながら情緒を満喫。 池を望める露天風呂、透明な湯の温泉は穏やかな泉質。買い物も料理もお風呂の掃除もフトンの上げ下げもないことをいいことに、ずらり並んだ和食と地酒で正体不明になったときは勿論何時だかまったく覚えなし。
 日本人は働きすぎ、ウサギ小屋に住んで・・・と欧米から非難ゴウゴウだったのは以前のこと、確か、この非難のおかげで休日をとることに罪悪感がなくなり親の代より私達の世代は遊べた。
 10時にチェックアウト、車で出発したとたん、オフィスの電話は携帯電話に転送していますから鳴り始め、戻って洋服に着替えたときはいつものビジネスモード。この次の「温泉・部屋食・和風旅館」はいつなのか?出雲の神様にお願い!!している。

ゆうこの山陰便り NO.46 加筆修正

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