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児童養護施設の勤務時間の実際。毎日投稿♯10

児童養護施設で働きたいという方が心配することのひとつ、
『勤務の意味が解らない』

本日、コメントいただいたので、記事にしてみました。

勤務については、学生からもよく聞かれます。

夜勤や宿直もあり、日勤もあり、…週休2日?4週6休…?断続勤務って?
確かに、分かりにくい児童養護施設の勤務体系。
不安になるのもごもっともだと思うので、いくつか例を挙げて解説してみたいと思います。

また、前提として、勤務が分かりにくい(場所によって違う)理由や、私の考え方についてもお話しさせてください。

大前提①施設によって全然違う

まず、前提として施設によって大きく異なります。
そもそも、住み込みの施設もありますし、
毎週〇曜日は休み、と決まっている施設もあれば、月ごとにシフト制の施設もあります。
有給、特休など細かな部分まで含めると、また変わります。
なので、就職しようと思ったら、しっかりその施設に確認するのがいいと思います。
『勤めるからには、きちんと続けたいと考えている。準備をするためにも、1か月の勤務がどんな形になるのかを確認しておきたい』と伝えれば、悪い印象にはならないのではないでしょうか。

大前提②子どもの状況によっても全然違う

たとえば、幼稚園等に行っていない幼児が在籍していて、施設で24時間子どもの養育をする必要があれば、24時間体制で勤務が組まれます。
でも、中高生が中心の居室であれば、学校に行っている日中は、職員がいなくてもいい場合もあります。

幼稚園や学校がお休みになる夏休みにはまた体制が変わりますし、
行事・施設のイベントがある場合もまた勤務は変わります。(授業参観とか、親子遠足とか、施設のバザーとか。いろいろある…)
同じ施設内でも、時期によって流動性があると思っていただいたほうがいいかと思います。

なので、『いつも同じ時間に働きたい』タイプの人は、常勤として勤めることが難しいかもしれないです。
ただ、私もかなり不安だったのですが、そのうち慣れました。
子どもがいるご家庭のお父さん・お母さんだったら、24時間体制で、夜も子どもに起こされたりすると思います。
それを考えると、『保護者役として、子どものケアを24時間体制でする。でも仕事なので休みもある』ので、なんなら休日に自分の時間を過ごしながら、「24時間体制で子育てし続けてる、全ての保護者、大尊敬…」と思っていました。もちろん、仕事としての側面(記録を書いたり、研修に行ったり)もあるし、一般的な家庭とのいろんな違いはありますが。

また、職員になりたい方自身が、習い事などプライベートの用事で、時間が動かせない予定が、週に何度もあるような場合は、やはり正職員として勤めるのは難しいのではないかと(個人的には)思います。

たとえば勤務終わりに子どもが熱を出した場合や、トラブル対応で仕事が長引くこと、学校の先生から呼び出しがあった時などに『私用で行けません』ということがあまりにも多いと(たまにならしょうがないと思う)、『大事な時に対応できない人』になってしまうので…。

以前、夜間学校に通いながら児童養護施設で働きたいという学生が相談に来てくれたのですが、(社会的養護、児童福祉とは関係のない分野の学校です)
常勤として働くのは難しいと思うと伝えました。週に数回、学校に通うのであれば、施設職員としては非常勤などの働き方がいいのではないかと。常勤で週2回決められた日に休みが欲しいとなると、かなりシフトに融通を聞かせてもらうことになりますし、その理由が、施設とは関係のない『自分の夢のため』では、子どもや同僚からの理解は得られにくいだろうと思いました…。

仕事とプライベートを両立するのが当然になっている最近ではやや古い考え方なのかもしれませんが、子どもと時間を共にすることが仕事の主軸だと思っているので、私は、『自分の時間を優先的にとりたい人には厳しい仕事だと思う』、という考えです。

(厳しいことを書いたけど)労働時間、環境は改善されている

「自分の時間なんて取ろうと思うな!」みたいなことを言っているようになってしまいましたが、
実際のところ、お休みはきちんととれることが多く、周りの忙しい幼稚園や保育園で働いている同級生より、自分のほうが休みが多いように感じることもありました。

私が勤務していた間にも、勤務時間はどんどん改善されていっていました。
業界全体として『休日をしっかりとれるように』という流れがあるので(人手不足なのでそうしないと人材の確保が厳しいという背景も!)、
勤務がきつすぎる!ということは減ってきていると思います。

土日休みが欲しい人は厳しいかもしれませんが、平日休みがあるって結構良いと思います。(どこも空いている)

休日固定の、A施設の場合

では、あくまで例ですがたとえば休日固定の4週6休の施設について。
PDFで1週間の例(図)を挙げてみました。
40時間+宿直で、固定休なので、基本的にはこれがひたすら続いていくイメージです。

宿直明けの日が、半休→月に4回半休=2休
ということで、4週で、丸1日休みが4回+半休4回=4週6休。
伝わりますか…?

お休みが固定だと、予定が組みやすいのがいいかもしれないですね。
少し前に、実際に働いている方から聞いた勤務形態ですが、先に書いたように時期や担当する部屋などによって変動しますので、あくまでご参考までに。


月ごとシフト制のB施設の場合

月ごとにシフトが出る(固定休ではない)、月に2回程度宿直のパターンです。

お休みの日の曜日が固定じゃないと、予定が立てづらかったり、
辛い勤務(日勤で22時退勤からの早番で6時出勤とか)があったりもしますが、
連休が取得出来たり、土日休みがあったりと、曜日固定の勤務とはまた異なる良い点もあるかと思います。

宿直??

表を見ていただいたらおわかりかと思いますが、宿直については、労働時間に含まれていません。
本来は「ほとんど労働する必要のない勤務のみを認めるもの」ですが、子どもが泣いて起きてきたり、トラブルが起きたりしたら、勤務しないわけにはいかないですよね…。

参考:宿日直勤務について

まぁ寝てられる場合もあるしなんともいえないのですが。
あまり宿直が多いと大変だなとは思います。
または、労働時間に含まれる『夜勤』がある施設もあるので、その場合はまた変わってきます。

夜に寝れないと無理!という人には、夜勤だろうと宿直だろうと、厳しいかもしれません…。

まとめ。

先に書いたように、あくまで例であって本当に施設に依るということは再度強調したいのですが、
『まったくイメージが付かない…』という声も聞くので、なんとなくでも参考になったら嬉しいです。

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今日は、割としっかり時間を使って書きました(笑)
今後も、コメントで質問いただいたら、答えられる範囲で応えたいと思います。

ではではー。

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