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「第十話」ニューヨークの短大でプレイスメントテストを受ける②

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第十話

突如颯爽として現れた女性は廊下にいる私達、テスト受講生を呼び出した。皆が集まったところで、彼女はその中心に入って話す。必然として私達は円陣を組むようなフォーメーションになった。メジャーリーグで監督が選手の輪の中に入っていく光景と似ている。やはりここにも野球文化の影響を及ぼしているのか。(←んなわけない)

いや、ここは戦場だ。映画ターミネーターだ。舞台は核戦争後の地球20〇〇年。味方劣勢、人類滅亡間近となるも人類亡命軍は敵スカイネットに一つの弱点を見出す。敵のサイバーシステムに乗り込み、核となるシステムを破壊すれば、敵は完全に再起不能となる。ただ、敵の陣地には数人しか乗り込めない。この任務には危険がともなう。二度と帰っては来れない。人類亡命軍のリーダーは、兵士に向かって演説を始める。そして志願を募る。人種の坩堝、偉大なるアメリカ。肌の色を越えて、次々と名乗りを上げる兵士。中には女性兵士もいる。そう、映画で良く見るクライマックス直前の感動シーンが思い出されたのである。

これまで不貞腐れていた学生達が、急に女性の目を見て真剣に話を聞いている。こんな底辺の学生たちも、人の話をちゃんと聞くことが出来るのか。そのギャップにむしろ好感が持てた。

人種も服装も様々だ。派手な青い光沢のあるデカデカとしたシルクのYシャツにジェルで前髪を固めたメキシコ系のぽっちゃり系ホセ(←名前は以下適当)赤い大学のパーカーにスウェット、金髪ポニーテール娘のジェニファー。ツバの折れていないNYCメッツの野球帽を斜めにかぶり、ダボダボの白いパジャマ身にまとう、ラップシンガー1直線のロドリゲス。長身の背丈にピッタリとしたカラフルなTシャツと、小さめなバックのストライプを両手でオカマ風に握る、いじめは嫌よトーマス。

だめだ・・・・笑いがこみ上げてくる。最もアメリカに来たと思う瞬間が、ニューヨーク移り住み2週間後に訪れる。今笑ってはいけない。彼女は真面目な話をしている。でも我慢の限界だ。あくびをするふりをしながら、時折手で顔を覆い、事なきを得た。この光景が面白いと思うのも私だけだろう。まさか私が笑っているとは誰も気がつく訳がない。

この突如現れた女性は、試験監督だという事が分かった。話している内容は、今日がプレイスメントテストが最後の日だから、明日以降はテストは受けられない。欠席は出来ない。これからテスト受付を開始するという、諸注意と試験受付のプロセスだった。

話は変わるが、大学から入学の通知が来た時に、新学期の始まる2週間前にニューヨークに到着するように飛行機のチケットを手配し、送別会のライブを企画した。数日後、大学からプレイスメントテストをするから始業式の4週間前に来てくれと連絡が来た。冗談じゃない。流石にそんなに早くは行かれないし、もう送別会も企画しちゃったから変更は出来ない。

でも大学はこの日のプレイスメントテストを受けない限り、入学を許可しない。試験日は絶対に変えられないというような強気のメールが来た。パトリシア先生に事情を説明して、試験日を変更してもらえないか、メールを送ってもらったところ。あ、OKじゃあ、この日に来てね。と連絡が来た。「いや、変えられるのかい〜!!」アメリカの事務は交渉次第でなんでもなると学んだ私。

話を戻そう。試験会場には、他の何人かのスタッフが到着。時刻は10時を回っていた。へ?9時に来いって言ったよね?( ^ω^ )ニコニコ 私の時間を返して。慌てて朝食をスキップしたんだけど。バナナしか食べていないんだけど?( ^ω^ )ニコニコ 殺意が芽生えてくる。試験会場のパソコン室に入るには厳重なチェックがある。パスポート、大学合格通知書などをスタッフに見せていく。スタッフは一人ひとりの情報をパソコンで照らし合わせていく。身体チェック、携帯は没収。生徒はすでに廊下に長蛇の列を作っていた。

ようやくパソコン室に入り、席に座ったところで、試験の説明を受ける。時刻は11時近くを回っていた。あれ?11時に来れば良かったじゃんと思う私。( ^ω^ )ニコニコ そしてこれからテストは3時間に及ぶと説明を受ける。( ^ω^ )ニコニコ 殺意が芽生える私。

このとき私の感情は、空腹・便秘・睡眠不足の3つのストレスに支配された上、理不尽な学校の業務ミス、しかしこの不満を相手にぶつけることの出来ない自分の英語力のなさが加わっていたと思う。5ストレスくらいになっていたと思う。泣きっ面に蜂にパンチにカンチョーに中出しである。ああ、自分はなんて無力なんだろう・・・(ToT)

試験は英語と数学だった。英語はライティングとリーディング。英語のリーディングが難しすぎて、一行読むだけでも眠くなる。4つの選択式。変に考えて無駄なエネルギーを割くより、直感でやれば25%は叩き出せるぜ!瞬時に終わらせ数学のテストに移る。数学は以外に優しかった。中学生でやった内容だった。少し思い出しながら、結構真剣に解いてみる。そしてライティングは、文章を読んでそれに対する自分の考えを書く作文だ。ふざけるな・・・朝早くから徴集しておいて、この扱いはないぜ。。。もうおうちに帰りたい気持ちが早まり、3行位書いて試験官に渡してその場を去った私。

フッ、終わった。。。(´;ω;`)

パソコン室を後にする。そう。言うまでもない。私は終わったのだ。

【続く】

小学生みたいな日記を書いているが、実はジャズピアニストでもある。
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ジャズピアニスト 二見勇気
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