23年秋定演を終えて

Facebookに載せた文章に画像を少し変えて掲載。

去る11/12(日)西宮交響楽団第119回定期演奏会に出演し無事に終演しました。聴きに来てくれた方、応援してくれた方、スタッフしてくれた方、そして一緒に演奏した団員・エキストラ、指揮の白谷先生、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

何か書きたいなと思いながら、気持ちの整理ができないまま数日が経ちました。きっと冷静に振り返られるようになるのはまだまだ先。そんなわけで大変長文になりましたので以下はテキトーにお読みください。

今回は自分史上もっとも色々考えたし責任とプレッシャーのかかる演奏会でした。
なんといってもリスト/ミュラー編ハンガリー狂詩曲第2番1stクラ。3つのカデンツァ。そしてソリ的なメロディも盛りだくさん。ソロだけが大事なわけではもちろんありませんが、全く無音のオケをバックに演奏するカデンツァは、自分が緊張しているのかどうかさえ分からなくなる程の緊張とプレッシャーでした。

2つの音楽祭と定演の合計3回も、本曲で本番できた事は非常にありがたかったです。技巧的な面も歌い方も、より詰める事ができたように思います。
また、今回パンフレット用に本曲の曲紹介を書いたのですが、それにあたっていくつかの本でリストや曲のことについて詳しく調べました。クラシックにおいて作曲家や曲の背景を知ることの大切さはよく言われまが、これまではせいぜいインターネットで簡単に検索する程度。恥ずかしながら真面目に調べたのは初めてでした。その事でどう演奏したいのかが色々見えて、調べる前とは思いも変わりとても有意義でした。(一方で原稿を書くのはこれを最後にしたいです…大変w)

曲紹介。親しみやすくなるかなと思ってあえて個人の主観を入れました。


本番の演奏の方は、音楽の神さまのご褒美か火事場の馬鹿力か、特にカデンツァは今の自身にできる限りの演奏だったと思います。お客様から頂いた拍手、そして終演後の団員の皆さまと指揮者からのお褒めと労い、幸せでした。更に、いつも全く遠慮ない忌憚なき感想をくれる夫が「良かった」「お前うまくなったなぁ〜」と、この10年で初めてくらい手放しでお褒めの言葉をくれた事、本当に嬉しかった。
ここで満足する事なく、まだ頑張ります!

リスト冒頭。指揮者からもクラの師匠からも直接書き込みをされたレア?楽譜



もう一曲、ブラームス/シェーンベルク編 ピアノ四重奏曲。こちらは2nd担当。1〜3楽章はバスクラ、4楽章のみベークラ持ち替えなのですが、このバスクラがえぐい。。。譜面が黒いのに加え、ほとんど吹きっぱなし。オケのバスクラは1/3くらい休みの事も少なくない(?)のに。そしてけっこう重要なフレーズを担当している。まず冒頭からベークラ、バスクラ、エスクラの3重奏で始まり……上げるとキリがないですが、大変でとてもやりがいのある曲でした。
本番はオケ全体の一体感は今までにないくらいだったように思います。とても楽しかったです。

バスクラ好き。もちろんベークラも好き。

打ち上げで散々飲んで非常に楽しかったんですが、一次会がお開きになった瞬間に泣いてしまいました。多分、安心感とか開放感が溢れてしまったんだと思います。酔って泣くとか何年ぶりだったでしょう。お姉さま方に慰めてもらいながら「怖かったよぉ…」と更に泣いた記憶がございます。。。怖かったのは本心です。
しっかり二次会にも行って楽しみ、これまた数年ぶりの二日酔い………まあ午前中で一応おさまりました。

何せ濃ゆい濃ゆいシーズンでした。経験値があがりました。そして、また次に進みます!
デュカス魔法使いの弟子とプロコフィエフ 5番、いずれもバスクラ担当します。

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