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Wind, Light and Paints

外で絵を描くと、いろいろ面倒。
暑かったり寒かったり。特に風が吹くのは結構迷惑。
それでもやりたくなるのはなぜなのか?

「今年はもっと絵を描こうと思っている」って、お正月頃からいろんな人に言い続けて、気がついたらもう6月。ヤバイね。
地元のアートスタジオが週1で無料お絵描きクラブをやっているようだ。やる気のスイッチを入れてもらえるように、感化されに行ってみた。

で、誰もいなかった。

 スタジオの半分にちょっとした展示会がしてあって、買い物途中の奥さんが一人見学していた。テーブルに座ったおばさんは電話中で忙しそう。どうにも質問できる雰囲気じゃない。

ここで描き始めちゃおうかな。

とも思ったが、見渡したときの白い壁の空間が、あんまり居心地よく感じなかったので、移動することに。自転車にまたがって、太陽の下に出る。

ま、田舎だしね。こういう事あるよね。

最近聴いていたポッドキャストの「超相対性理論」に「場の重要性」みたいな話が出てきた。
何かを作り出すときに、遣りやすい「場」があると思う。それは部屋かもしれないし、人かもしれないし、時間かもしれない。

せっかく絵の具持ってきたし、次の予定まで数時間あるし。なによりお天気いいし。
川沿いにある公園まで行って、犬の散歩の人がチラホラいる広い芝生で、絵の具をベチャベチャ出して遊んでみた。
風にひらひらする画面を指先で抑えながら、なんとか片手で絵の具を混ぜる。かなり適当。
あんまり考えずに、造らずに、描けないものかと、いつも思うので、適当でも良しとする。
心配だったのは、片付けの時、乾いてなかったらどうしようって事、くらい。
いや、めっちゃ乾いてました。太陽サマサマ。

こうやって、自己満足の有意義な時間の結果、ゴミが増えていく。私の部屋はこんなもので溢れている。ま、それも良しとしよう!

先日、友人からペットポートレートの打診があった。そっちはちゃんと代金もいただくので、ストイックな筋トレみたいな描き方になる。
だから今はダラダラリラックス画法がいいのかも。

もう一つ、ちょっと考えている事がある。
渡邉康太郎さんが、茂木健一郎さんのImagine大学の講義のビデオで、「あなたにとっての美しいものはなんですか?」という問いを宿題に出されていた。これは「夕焼けのように、誰もが美しいと感じるものではなくて。」という、条件付き。ここ何日かずっと考えている。
「美しい」と、心が動いた記憶をたどったり、黙って目の前の景色を眺めてみたり。
私がどんな人間なのか、問われているような気がする。


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