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星の数だけ愛がふる。

夜空が見えるこの場所から

あおぎみた空の暗闇

どこかに光を見つけたら

明日だけは生きていける。

私だけの恒星を、

やっと見つけることができたから。きっと

暗闇を切り裂いて

無数の星が降り注ぐ。

あなたの愛を信じたから、

私は愛に包まれる。

冷たく暖かく体を貫くこの光で

流した涙のぬくもりが喜びに変わる。

今までの世界が闇で覆われていても、

降りしきる星で光に変わる。

見渡すばかりのまばゆい輝きの中

あなたの笑顔を探して私は見回す。

誰かに笑顔を向けられたことが

今日初めてのことだから、

私は私にこう言おう。

「お誕生日おめでとう。」

誰も振り返らない私に。

悲しみ以外の感情をくれた。

遠い星から愛がふる。

雨で雲で見えない空でも

強く導く声がするから

その向こうの光を信じられる。

暗闇を切り裂いて、

無数の愛が地上に届く。

太陽のないこの世界に

まばゆい光が満ちあふれる。

私の想いが光でも、この愛に応えて

輝けているのだろうか。

あなたがくれた星に比べて

小さな小さな光だけど、

あなたにも私の愛が届け。

慕う以外に何もできない、

無力な小さな光だけど、

どうか稲妻となってあなたに届け。

永遠が刹那の繰り返しなら、

この身焼き切れるまで幾億幾兆の刹那の稲妻になって、

あなたに届け、

どうか永遠にあなたに届け。





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