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洋裁について

私は婦人子供既製服製造パターンメーキング2級を持っている。
これは入社後に一応取得した。


私はパタンナーになりたかったわけではなく
縫製工になりたかった。

オーダーメイドで美しい洋服を作る
縫製のプロに憧れた。
そのためには縫製工として
たくさん縫うことで身体の感覚を刷り込みたかった。


服飾デザイン・造形を学び
意気揚々と縫製工になるべく
就職活動を始めた私だったが(強烈に昔の話)
行くところ行くところで
「君はパタンナーになった方がいいよ」
「パタンナーなら採用するよ」
と言われた。

これは何の嫌がらせなのか?
私は縫製がしたいと言っているのに
どの会社もパタンナーになれと言う。

今思えば(まぁ当時もわかってたけど)
パタンナーの方がお給料もいいし
申し訳ないけど縫製工というのは
その、なんというか、
当時は出稼ぎの外国人労働者とかいっぱいで
誰でもなれるものだったのだ。
(それほどハードで大変なお仕事)


私は何度も縫い物がしたいんだと力説したが
却下された。
当時住んでいた西宮から岡山へ
何度も面接に行くのは
時間もお金もかかるし
皆が言うならパタンナーになるしかないのかとも思い始めた。

とりあえずパタンナーしてたら
縫製に回してもらえるかもしれない。(そんなことは有り得ないのだが。)



工業用パタンナーというのは
実に緻密で膨大な作業に追われる。
今でもみんな続けているのだろうか?
きっとCADの性能も上がって
何ならAIとかも活用されてたりするのかな?

どのジャンルの会社でも人手不足で
大変な状況なんだろうけど。

時代も変わって働きやすくホワイトになってるのかな…
そうでありますように。


今は縫製のプロになりたいとは思わない。
パターンもひきたいとは思わない。

自分の気の向いたときに
作りたいものを作る。

それがとても幸せだ。







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