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コピーを生かすビジュアルを

こんにちは。グラフィック&Webデザイナーの川口優子です。
広告・ポスターなどのキャッチコピー。優れたコピーは、見た瞬間に心奪われるものです。ただしこれは、コピーが素晴らしいからだけではありません。そのコピーが、ベストな方法で、ビジュアルとして表現されているからなのです。今回の講座を通して、AD(アートディレクター)としての重要な役割を再確認することができました。


ADの役割は、ビジュアルコントロール

私の職場の肩書きは、ADです。ただ、小さい会社ですので、ディレクションからデザインワークまで、トータルで担当します。コピーは、頭を捻って自分で書くか、ライターに依頼します。

私は普段、ビジュアルから案をつくることが多いのですが、今回は、ライター生とペアになって案を考える講座。伝えたいメッセージを最適なビジュアルで表現するということが求められました。

これは正直、あまり経験がなく、かなり悩みました。相方が素敵なコピーを書いてくれるのに、思うようにビジュアルに落とし込めない現実。。。なんと情けない!! ADの役割は、コンセプトに合ったビジュアルの方向性を示すこと。自分の課題が、わんさか見えてきました。


コピーとビジュアルの距離感は、近すぎず遠すぎず

講座の講評を聞いていて、コピーとビジュアルの距離感が重要というのも、かなり勉強になりました。これらの距離感は、近すぎると「そのままじゃん」となり、遠すぎると「何のビジュアル?」と意図が伝わりません。この距離感こそ、ビジュアルアイデアの肝になるのでしょう。

また、距離感がちょうどよくても、見慣れたビジュアルだとおもしろさや発見はなく、人は振り向きません。ちょうどいい距離感で、最大限のインパクトを与えるビジュアルを探る。難しいですが、私はこれができるようになりたいし、これこそ広告のおもしろさだと思っています。


コピーとビジュアルをどう配置するか

コピーとビジュアルが決まったら、それをどうレイアウトするかも重要です。フォントの大きさ、配置、縦書きか横書きか、などなど...。コピーと写真を最大限に生かすレイアウトは何かを探っていくのです。

課題でも、何パターンも検証しました。原寸で出力してみて、バランスを確認しながら、文字間を整えていく。細かい作業ですが、ここはキチンとおさえないと。デザイナーの力量が問われるところであります。自分の経験細胞をMAXにして考える! ...そして最後は、冷静に眺めてみる。
これが果たして最適なのか。。。まだまだ修行が足りません。


広告・ポスターは一瞬が勝負

広告・ポスターは、一瞬が勝負。まちを歩いている無意識の人に、一瞬でアピールしなければなりません。コピーを生かすビジュアルをつくるのも、結局、一瞬で思いを伝えたいから。これはとても難しいことですが、とてもやりがいがあることです。優れた広告やポスターに出合ったとき、「やられた!!」と思うあの気持ち。胸がゾワっとするあの瞬間を味わう度、私もそんな作品がつくれるようになりたい、と誓うのです。

一つの物事を多角的に捉え、よりよいビジュアルが生み出せるように、たくさんのことに触れながら、ADとしての力を高めていきたい--。
課題と講評を通して、そんな気持ちに改めてなりました。


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宣伝会議「コピーライター養成講座「ART&COPY」コース 阿部広太郎クラス」受講(2021)
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