見出し画像

さよならGoodbye#19

第19章 有島洋子の脅迫!

「おーい、彼君起きてる?」

ドンドン・・・ドアをたたく音・・・

それは、里佳子さんだった・・・

「あっ!里佳子さん・・・まだ朝の4時なんですが・・・」と、言いながらもドアを開ける彼

「あぁ疲れた、夜勤明けなのよ!君の部屋の明かりがついてたから、からかってあげようかと思ってね・・・あれれ寝てたんだ?」

「当たり前ですよ、電気は消し忘れただけですし、そんなしょっちゅう来られても・・・」

「えっ迷惑なの?二人はもう良い仲なのに・・・」彼女はそう言いながら彼にハグをする。

「や、やめてくださいよ!」と言いながらもなぜか、まんざらでもない彼・・・

「うれしいくせに」里佳子は、さらに彼の耳たぶを噛む・・・

「痛っ!」

「ごめんごめん、あっ血が出てる!」

「もう勘弁してくださいよ!で何の用なんですか?」彼はティッシュで耳の血をふきながら少し怪訝な顔をした。

「えー!用がなくちゃ来ちゃいけないの?」里佳子は新しいティッシュを彼に渡しながら頬っぺたを膨らましてブリッコの真似をするのだった。

「まぁ良いですけど・・・本当なんでした?今日、会社なんですけど・・・」

「そうそう、重大な話なのよ!あの有島洋子のバカ女が、私の勤めている病院をどうして見つけ出したのか?昨日、乗り込んで来たのよ!」

「ほ・本当ですか?」

「本当よ!それでね、あのバカ女が言うには」

「有島洋子が言うには?」

「絶対、君も私も許さない!いつも後ろを注意しておきなさい!って、それだけ言いにわざわざ来たのよ!」

「やばいじゃないですか?彼女!本当のジャンキーですよ!」

「大丈夫よ!私も地元ではちょっとしたものだったんだから!」

「か・勘弁してくださいよ!自分はひ弱なんですから!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?