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【北欧図書館の仕掛け0】小さな革命

「北欧図書館の仕掛け」という短文シリーズは、公共図書館の分館、学校図書館、公民館図書室など小規模図書館がすぐに取り入れられる(かもしれない)ヒント集です

これまで北欧の公共図書館について本を執筆しながら図書館の違いと同時に、その普遍性について同じぐらい強く感じてきました。図書館の制度的側面は国や地域によってまったく異なっていますが、情報と文化の公正なアクセスを全住民に保障するという公共図書館の理念は共通しています。
 
図書館がその理念を実現するために取る方法は、読書推進であったり文化プログラムへの参加呼びかけであったりとさまざまですが、図書館はそうした働きかけを常に行っています。そして北欧の図書館を訪れた時に、図書館の理念が具体的な形として現れている空間や場面を感じることがよくありました。
 
このシリーズでは、日本の小さな図書館で実際に使えそうな、空間の使い方の工夫や図書館の利用をそっと促すアイデアを切り取って紹介していきます。このシリーズを通じて(特に小規模)図書館の運営に関わる方たちが、これらの工夫やアイデアをアレンジして図書館のいろいろなところに仕込んでくださったら、こんなにうれしいことはありません。館内に「小さな革命」を起こしていくことで、図書館は確実におもしろく力強い空間に変わっていくと思うからです。

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