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動静脈奇形ステージⅢ進行の兆し(2023年7月)

時は一気に進みまして、2023年。

私は個人事業主の研修講師業を廃業し、人材育成のコンサル会社の代表をやっていました。
中小企業から大手企業を対象に、フツーの研修会社やコンサルタントがやりたがらない人材育成のアプローチを開発しようと、チャレンジの日々を送っていました。

「チャレンジ」というと聞こえは良いですが、実際は暗中模索・五里霧中。
自分は何をすべきかを四六時中考え、顧客先各社でのシビアな会議を睡眠中の夢の中でも見る毎日。
「人材育成って24時間体制なんだなぁ」と自分が選んだ生業の厳しさを感じながらも、自分はこれを生業に生きていくのだと確信していました。

そんな風に奔走していた7月のある日。
いつものように右手の包帯を交換している時、右手親指の内側付け根あたりに、5mm程度の小さなくぼみらしきものを発見。
これはもしや久々のアレ(潰瘍)では…?と嫌な予感を抱きました。

ただ、数年前にも似たような潰瘍らしきものを発症したとき、試しにハイドロコロイド(キズパワーパッド)を貼付したら、数週間でアッサリ上皮化し痛みから解放されたので、今回もまず同様の処置で様子を見てみることにしました。

また、難治性潰瘍を極力短期間で負担なく治すために、創傷治癒の基礎知識はかねてから情報収集していたので、

「傷を乾かさず消毒をせず、くっつかない被覆材で保護!創面から滲出液が出て、肉芽生成さえすれば、あとは上皮化までまっしぐら!」

という過程をたどって必ず軽快するだろうと信じていました。

でも、2週間経ってもなかなか軽快せず、むしろ潰瘍が少しずつ広がっているようにも見えました。
8月中旬に入るといよいよ鎮痛剤を要する痛みを感じるようになり、さすがに病院で診てもらった方が良いなと思い、ひとまず以前通っていた病院の予約センターに電話をしてみました。
ちなみに、以前診てもらっていたU先生の後輩にあたる血管外科のT先生は、数年前に退職されていました。
いつの間にかかかりつけ病院なし・主治医なしの状態になってしまっていましたが、とりあえず血管外科の他の先生に相談してみるしかないだろうと思ったのです。

ところが予約センターの受付の方の回答は↓

「前回の診察から数年経過しているので、初診扱いになります。初診のためには紹介状が必要になります」

初診になってしまうのは仕方ないとして、紹介状なしでも診てもらえないのかを訊ねたところ、「NG」とのこと。
何だかなぁ…と釈然としませんでしたが、そういうルールならば仕方がありません。

そうなると選択肢は、どこかのクリニックに駆け込んで紹介状を書いてもらうか、あるいはゼロベースで他の病院に飛び込みで診てもらうか。
とは言え私の病気は指定難病の括りですから、どの病院でもウェルカムではないことだけは確かです。
そこで、血管腫血管奇形の専門医や専門外来のある病院をくまなく調べ、「9月上旬に○病院に紹介状なし&飛び込みで行ってみよう!」と決めていました。

そして、会社の関係者にも「持病の血管奇形が急に進行しているように見えるので、近いうちに病院通いをすることになると思うから、いろいろヨロシクたのみます」と伝えたのです…

<次回へつづく🎵>

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