だが、情熱はあるの感想

だが、情熱はある

終わってしまった。
ドラマの途中からたりないふたりを同時進行で見はじめて、ドラマとたりないふたりのどちらとも、どっぷりとはまってしまった。

出演者やスタッフ方のドラマへの愛情はもちろん、たりないふたりでお互いを見せ合う2人。

泣かずには見られなくなってしまった。

なんなんだろう、何がこんなに胸を打つのか。
自分の欲望に忠実なところ、なのかな。

自分の欲望っていうと、お金とか自分が笑わせたいとか、そういうのも考えられるんだけど、そういうんじゃない、頭で考えるんじゃない、野生の部分で感じる欲望というか。

ドラマチームは、きっとたりないふたりが好きだし、面白いものを作りたいっていう情熱があったんだろう。
特に芸人役をやってた人たちはすごかった。とにかく、やるんだっていう気迫、情熱を感じた。

たりないふたりは、それこそお客さんを笑わせたいっていうのもあるだろうけど、最高の相棒と漫才を楽しみたいってのがあったんだと思う。2人とも、漫才大好きなんだなと、見ていて思った。

明日のたりないふたりなんかは、観客はいなくて、もう、お互いぶつけ合ってたもんね。そりゃあ、あんな漫才、定期的にはできないだろうな。

そう考えると、たりないふたりはとても不思議な漫才だと思う。今までもないし、これからもこんな漫才をする漫才師は出てこないんじゃないかな。
自分をさらけ出す漫才。

漫才なのに、山ちゃんが急に真面目に自分の内面を吐露する。それを若林が真面目に聞く。若林はふざけながらも、自分の思いを紡いでいく。

なんなんだろうなぁ。泣ける。
私にびんびん刺さる。

たりないままでいい。
そのままでいい。
そう伝えてくれる。

でも、私はあなたたちのようになりたい。
ドラマを作ったスタッフや役者さんのようにもなりたい。

この、なりたい要素ってなんなんだろうって考えた時に出てくるのは、やっぱり、心の底からやりたいことをやるってことなのかなと思う。

他人の意見なんかどうでもいい。とにかく、自分がやりたいことをやるんだ!っていう、純粋な想い。

そんなものがあることがうらやましい。いつか、そういうものが生まれたらいいなと思うけど。

…生まれることなんてあるんだろうか?
分からないなぁ。

生まれたらいいな。
もうこればっかりは、祈るしかできないような。
たりないふたりや、だが、情熱はあるのスタッフ・役者さんたちのように、情熱を持てるものが見つかりますように。

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