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土星がくれる、人生の転機。いつ?どんなもの?

 土星は星読みでは、しばしば「試練の星」「土星先生」なんて表現をされることがあります。

 私は自身の出生図のアセンダントの守護星(※1)が土星だからか、人生で一番影響を受けている実感もあるので、今回はこの土星について紐解いていきたいと思います。


1.土星とは

 まずは土星の基礎情報。

 太陽系の位置関係は、「水・金・地・火・木・土・天・海・(冥)」でお馴染みの通り、土星は太陽から、そして地球からも遠い星です。

 公転周期は約29年、星読み的には一つの星座に約2年半滞在し、約29年で同じ星座に戻ってくるとされています。 

 そして年齢域は57-70歳。年齢域については今回詳細触れませんが、別途記事を書いているので、ご興味あればそちら(※2)をご覧ください。

2.土星の意味、役割
 

 冒頭でも触れましたが、土星の意味するところは「試練」「制限」、「責任」。何だかちょっと重苦しいキーワードであることは否めません(笑)。

 ですが、土星は私たちに「怖いもの」「不幸」を与えているとは、私は経験上、決して思いません。人生をより良いものにするための指針や、自分らしい人生にするための軌道修正を与えてくれる、そんな役割を持っています。

3.土星が与えてくれる、人生の転機
 

 それでは、土星は私たちに、いつそれを与えてくれるのでしょう。

3-1.サターンリターン

 サターンリターンとは、自分が生まれた瞬間の土星の位置に土星が帰ってくる、土星回帰のこと。
 それは、先述した通り、約29年かかります。つまり、誰もがだいたい29-30歳前後と、58-60歳前後・・と約29-30年周期に起こることです。

 現れ方は人それぞれ。他の天体との位置関係により、出来事の大きさ、人生に与える影響は様々にはなります(※3)。

 私の場合は、1回目のサターンリターンで、父との死別がありました。死別そのものだけでなく、それまでの母と支え合いながらの介護などを通して得た感情、経験から本当に価値観が変わり現在の自分の生き方、世界の見方のベースができたと感じています。
(ちなみに、この時母は2回目のサターンリターンでした。)

 自分の生まれた時の土星の位置や、戻ってくるのがいつなのかの調べ方は、こちら(※4)に記載しておきます。過去や現在の経験と照らしてみたり、今後の参考にしてみてください。


3-2.サターン・ハーフリターン

 星読み的には、土星が戻ってくる(重なる)だけでなく、向かい合う位置でも影響があると考えます。つまり、完全に戻ってくる途中、真向かいの位置、これをサターン・ハーフリターンと言います。
 これは、14-15歳、42歳前後・・。
 サターンリターンほど、人生にゆさぶりをかけるものではありませんが、こちらも人生の転換期となる人が多いと言われています。

3-3.アセンダントに重なるとき

 続いて、自分の出生図のアセンダントに土星が重なる前後も、大きな影響を受けると言われています。

 アセンダントは「自分自身」「社会を上手に乗り切るために活用できるエネルギー」を表します。
 そのため、本来あるべき自分になれていない場合、軌道修正がかかります。

 私は直近のこのタイミング、確かに大変な期間でしたが、サターンリターンで体得した価値観をここで強固なものにし、自分で言うのも何ですが(笑)、人間としての器が広がった、もしくは本来の自分を取り戻したと感じます。


 また、「大変な期間」と書きましたが、側(はた)から見るとそうであったかもしれませんが、自分は「今」自分にできることに徹し、忙しい日常の中で、人生のどん底だなぁと感じるようなことは一度もありませんでした。
 そして、子供の頃からユーザとして好きだった星占い。星を読む側に導いてくれたのもこの経験であり、無くてはならない経験だったと思っています。

 このタイミングは、サターンリターンと異なり、人それぞれですが、周期は約30年というのは同じです。自分のアセンダントを調べて(※5)、参考にしてみてください。

4.さいごに・・・
 

 今回は少し個人的なことも含みましたが、土星の力、「土星先生」の厳しいだけではない、懐の深さが伝わっていたら幸いです。

 今まさに、渦中にいる方も、今は絶対そんな風に思えなくても、きっと土星が抜ける頃には、自分の人生になくてはならない経験だったと思えるはず。

 多くの人にとって、土星先生から得るものが、素晴らしい扉となりますように!

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(2023.12.8更新)
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(※1)アセンダントとは、出生図の1ハウスの始まりを指します。また、各星座にはその星座を守る役割のある天体(守護星、支配星)があります。守護星(支配星)については、詳しくはこちらのサイトで。

(※2)以前に書いた、年齢域に関する記事はこちら。

(※3)アセンダントに土星が重なった際の私の経験は、実際、土星だけでなく、「破壊と再生」の星、冥王星の配置も影響があったと考えています。従って、起こることの詳細は人それぞれ、出生図次第ではあります。冥王星についてもいつか記事を書こうと思います。その他アップ済みの天体の記事はこちら。

(※4)(※5)生まれた瞬間の土星の位置やアセンダントは、出生図から確認できます。出生図は、以下のようなサイトで無料で作成できます。出生時刻が分からないとアセンダントは出せませんが、土星の位置はだいたいわかります。

そして、土星が戻ってくるのがいつかは、やはり上記サイトで「エフェメリスを作成します」から、天体暦を出力できます。





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