見出し画像

生で観たバラタナティヤムが楽しすぎた

旅行に行くと、その国特有の古典舞踊を観ることが多い。
だが正直今まであんまりグッとくることがなかった。
まあ経験だしいっとくか、ぐらいで、実際あまり記憶に残るものもない。

でも南インドの古典舞踊、バラタナティヤムは一味違った。

まずちょっとだけ私の撮った動画を観てほしい

カメラマンのおじさんが邪魔でした。


Bharatanatyam と書いてバラタナティヤムと読む。
バラタナティヤムはインドの4大古典舞踊の中でも最も古い伝統を持つ。
インドでバラタナティヤムを踊れるのは一種のステータスになっているようだ。
知人のインド人男性Sさんの娘も習っている。

最初にバラタナティヤムを知ったのは、インドに来てから見たYoutube動画だった。
なんかすごいから見てみ、と言われて見たら、本当にすごくてびっくりした。

何がすごいかというと、ダンサーがアスリートなのだ。
指先まで筋トレしてるのかというブレのない細かい動きと、

『タカタカタカタカ、タン!』で足のリズムがピタっと決まる。
このリズムは連続した音楽じゃなくて、歌い手の声かけと一致させてるのだ。
相当の練習とお互いの息があってないと不可能で、一瞬でもずれたら全部台無し。
足にはシャンシャンと音が出る鈴をつけており、これの鳴るリズムがまた歌い手の『タカタカ』と一致する。

顔の表情も素晴らしい。
ストーリーを顔の表情と、手・指先を使った印(ムドラーと呼ばれる) で表現するので、
表情筋を目一杯使ってそのシーンを表している。

YouTubeを見てからバラタナティヤムを生で鑑賞したくてたまらなくなった私は、チェンナイで見れるイベントを探した。
が、見つからない。
たくさんありそうなものだが、探し方が悪いのかチケット情報などがヒットしない。

そんなとき twitter で、なんとチェンナイでバラタナティヤムを踊っている日本人の方を発見!
情報をゲットしようと連絡をとらせていただいた。

twitter でつながった Maya Shoko さん
https://twitter.com/@RjemInv4YXKhzD2


Shoko さんのお師匠さん経由でいただいた情報では、ちょうど 7/25 から 8/2 までフェスティバルが開催されるとのこと。
しかも無料。


さっそく初日の夜の会に出かけた。


会場に着いたが、様子がおかしい。人の気配がない。。


会場となっているはずの建物が暗いので、バラタナティヤム見に来た!と駐車場のおじさんにうったえると、大きな建物の脇の方に案内してくれた。


建物に向かって左手の裏に進むと会場の入り口があった。
フェスティバルのスケジュールが立っていた。ウキウキ


時間ちょうどだったのでそこそこ観客が入っており、ちょうど席が埋まっていくところだった。
なんとなく皆おめかししていて、普段よりキラキラしたサリーをまとっている女性が多い。

光沢のあるサリーを着ている女性がたくさんいて華やか。


会場。カメラマンも撮影準備していた。


カメラマンはビデオカメラのいい位置決めたら退いてくれるかと思ったら、始まったあともずっと立ったまま構えていた。

前の席に行けばよかった。

長い手足の先まで使うダイナミックな動き


この手のポーズ (ムドラー) はクリシュナ神を表しているらしい。


長編のストーリー仕立てのダンスもあり、話は全く理解できなかったが、ずっと楽しかった。ダンスと歌が素晴らしいのでそれだけでずっと観ていられる。
とてもよい時間を過ごして心が豊かになった。


しかしこのクオリティで無料とは。。
お金とって観光客にも宣伝して稼いだらいいのにと思ってしまうが、やはり神聖な宗教的な意味合いが強いのだろうか。
インド人に今度聞いてみようと思う。


ちゃんと綺麗な動画を見たい方はこちらどうぞ


Shokoさんのyoutubeもありますよ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?