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がんで鎧を脱ぎまくる

20230116
最近、若人とお話しすることが増えました。
オンラインで初めてお会いする学生さん。
何をしゃべったらいいのかしら?

家の中では中学生と小学生男子がいますが、子どもたちよりも、少し上の大学生や高校生です。ほぼ親子の年の差ですが、何をきっかけに話を盛り上げて、仲良くなればよいのか・・・なかなかの問題です。

でも、私はコミュニケーションが得意な方なので、糸口が見つかれば、そこから膨らませていく自信はあります。

最初は育った場所や住んでる場所の話をしました。
医学生さんなので、医学生の就活の話。一般の就活とは違うんですね。
人はどんなふうにものごとを乗り越えていくのか?
ちょっとしたお悩み相談にもなりました。
そして、一番盛り上がったのは、なんと言っても恋バナ。
これはどの世代でも共通かな?

働きながら、二人の子育てをし、気が付けば、がんになっていたわたし。
どうにもならなくて・・・ここ数年、付けていた鎧を脱ぎまくりました。

若人の話を聞いていて、思い出しました。

あの人がやっていることだから、私もここまでやらなきゃいけない。
この人が勉強してるから、私もそのくらい勉強しなきゃいけない。

とにかく比較比較・・・
刺激をもらう意味では人を見ることも大切なのですが、
こうしなきゃ、ああしなきゃのがんじがらめになっていきました。
結果、うまく取捨選択できず、自己肯定感が下がりまくり。

ああ、懐かしい。

がんになって、周囲の人と比較することがなくなりました。
り患当初は周囲の人と比較して、へこみ、悲しくなりました。
しばらくすれば、元気になると信じていましたが、薬の投与が終わることはなく、これまでのような生活には戻れませんでした。
それが功を奏したのか、自分の特性を磨き、自分の世界観を大切にすることに繋がったようです。

病気が人を成長させるとは、こういうこと?

病状から、できないことは人にお願いするしかありません。
プライドも何も、脱ぎ捨てていきます。
そうすると、人にゆだねる力が付いてきます。

過去の自分とがんになってからの自分を比較すると、ずいぶん違うと思うんです。

そういうことで言えば、がんは大きな成長のきっかけ。

私の回復力(レジリエンス)はちゃんと生きていました。
重たい鎧を脱いで、成長できたように思います。

ここから先はもっと周囲の人にお願いすることが出てくるでしょう。
やり方のこだわりなど捨てて、うまくことが流れていくようにしたいものです。

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