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銭湯でがんサロン♨開催レポート「いいよ、人間だもん」の巻

第5回 銭湯でがんサロン~CancerおしゃべりCafe@神田稲荷湯 開催しました!
神田駅に着くと、かわいい紫陽花が迎えてくれました♬

かわいいなぁ


お忙しい中、ちょこっと顔を見せに来てくれた、和歌山のつっちー!

ありがとう💗


そして、国立がん研究センター患者市民パネル検討会参加のため、鹿児島から来ていた、かずさんが飛び入り参加!

そして、今回はリピーターのご参加が多く、嬉しくなりました!

はじめに資料のご紹介。
・専門家だけでなく、患者の声も反映した1冊!
国立がん研究センターがん情報サービス編著「
がんになったら手に取るガイド
・全国の図書館に信頼できる「がんの冊子」をお届けする国立がん研究センターのプロジェクト 「
がん情報ギフト
・安心が継続勤務に繋がる「支えられる安心支える安心」厚生労働省推奨:
病気休暇制度



そして、ひとりひとりの生の声。それぞれのご経験から、感じたことを惜しみなく話してくださいました。
個人を特定しない形で、ここにご紹介します。

今回のテーマは「最近、気になること」

・保険会社に務めているため、がんの勉強をしていたが、実際に自分ががんになってしまい、衝撃だった。
・術後の後遺症に悩んでいる。天気に左右され、情けないと感じる。
・体調の波から、子どもに当たってしまうことがあり、自己嫌悪に陥るが、子どもが「いいよ、人間だもん」と言ってくれ、救われる。
・がんの経験を活かし、職場の若い子に研修をしている。
・ドクターの一言で一喜一憂する。副作用をまともに対処してくれない。
・乳がんの治療期間は長いが、半分まで来て、ほっとしている。
・クリニックで高額の治療費を告げられ、納得がいかず、国立がん研究センターへの紹介状を依頼したが、なかなか書いてもらえなかった。
・国立がん研究センターに通うようになり、信じていたサプリメントを止める決心ができた。
・看護師なので、乳がんと分かった時、本当にショックだったが、患者さんの気持ちが分かり、患者さんに支えられた。
・立場上、弱音を吐けず、家族にあまり伝えていなかった。親が不安になり、心配をかけてしまったため、通院している病院に一緒に行ったら、安心してくれた。家族のケアも大事だと感じた。
・入院中、子どもが不安になり、泣いていた。病院に呼び、顔を見せると、安心した様子だった。
・新年度になり、子どもが進級してから、家でのテンションが気になる。
・働き方改革のため、病院業務をこなすことに必死になり、周囲に違和感を伝えてよいものか、葛藤する。
・タスクシフト(働き方改革で看護師や薬剤師などの他職種に医師の業務の一部を任せる業務移管のこと)に反対の声もある医療現場を目の当たりにしている。
・亡くなる日まで会社に所属していたこと、すごいと思う。(遺族)
・家族が脳腫瘍だったため、意思疎通が難しくなったが、気持ちを切り替え、クイズと思って、対応していた。(遺族)
・「家族を亡くして、大変だったね」と言われるが、その時、その瞬間にできるベストを尽くしたので、辛さは感じていない。(遺族)
・介護保険は「できること」と「できないこと」があると痛感。寝たきりのがん家族を家において、出かけると、すぐに電話がかかってきてしまう。ひとり残されると、不安が強くなるので、見守りサービスがあったら、よかった。
・映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の紹介。
・セルフケアで、自分の乳がんを見つけることができた。
・がんになって、ショックはなかったが、体力的に仕事との調整が大変だった。息切れしてしまう。職場への理解に苦しんだ。職場の方針で、がんを公表できないのが辛かった。
・仕事で子どもを相手にするため、ウィッグが外れてしまったことがあった。
・がんになって、自分の生き方を見直した結果、学校にもフリースクールにも行けない子どもたちの居場所づくりをするようになった。
・子どもが学校に行けないと、親子関係も悪くなりがちなので、親の会も開催するようになった。
・乳がんステージ0だったが、全摘出したのち、セカンドオピニオンで、更に怪しいところが出て、また手術となり、気が動転した。
・乳房再建の際、希望の形や大きさにできることが分かり、夫に相談し、理想の形にできたのが良かった。
・銭湯めぐりが趣味なのに、乳がんになり、もう行けないかと思った。
・医師にネットでがん情報サービス以外の検索をしないように言われたので、無駄に調べ過ぎず、よかった。
・介護保険の隙間(サードプレイス)として銭湯を活用できるのでは?
・尿漏れが心配で、外回りがきつい。
・仕事上、福祉の分野に携わっているが、企業の障害雇用について、本業と無関係な農園等の「代行ビジネス」に疑問を感じる。
・乳がんで通院治療する際、周りの上司に理解があり、とても助かった。


今回もその人その人の経験から、感じた率直なお話。
貴重な時間と空間の共有はとても大きな意味があると思います。

おしゃべりの後はお湯に浸かって、ほっかほか♨

音楽療法士あやこさん(小平サロン運営)が楽器を持参してくれ、奏でるお子さん♬


湯上りに、パチリ!


本音を出せる環境の大切さ

きれいごとでは済まされない現実

前日に入ってきた、市川猿之助さんのニュースは衝撃でした。

がんを経験したことで、その人にしかできない生き方をしながら、さまざまな社会問題を考えられる視野の広い大人たち。
その存在に勇気や安心、刺激をいただきました。
お風呂の後はランチへ。いつものカレー屋さんはサイコー!

器もステキ!




傷の舐め合いではなく、社会を変えるきっかけになるよう、しっかりとレポートしていきます。
楽しみながら、長く続けることも大切ね!


ラストはかずさんと、会をけん引する同じ立場で、人の本質のお話。
同じ温度感がうれしくて、この人と一緒に何かしたい!と自然に湧いてきました。

鹿児島の「ともそだち」の応援、よろしくお願いします!

やっぱりウインナーコーヒー!


次回の銭湯サロンは7月の開催を予定しています。

この度もご協力をいただきましたみなさま、心より御礼申し上げます。
稲荷湯のおばあちゃま、朝早くにお声がけくださり、ありがとうございます!

では、また!

https://sites.google.com/view/cancerosyabericafe/


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