木村議員がトイレや災害時について質疑

先日、行われた参議院で、
木村議員が国土交通委員会で初めての質疑を行ないました。

木村議員は、今年7月の参院選でれいわ新選組から
初当選した重度障害者です。

0歳時の事故により、重度の身体障害があります。
移動手段として電動車椅子を操作しますが、
右手以外の体はほとんど動かないそうです。

今回、木村議員は街なかの多目的トイレの整備や
災害時の障害者への支援について意見を述べています。

「障害者にとって社会的バリアは沢山あるが、
最も大きいものの1つがトイレだ」

と説明しました。

最近の多目的トイレは、オストメイト対応、介護用ベッド、
ベビーチェア、乳幼児用おむつ交換台、着替え用ステップなど、
様々な機能が1つのトイレにまとめられてきています。

このような状況について、多くの人が使えるようになった一方で、
混み合って必要な時になかなか入れない状況が
生まれていると指摘しました。

また、災害時についても次のように改善を訴えました。

「避難所に行っても車いすトイレがない、医療機器を使うための電源があるのか分からない、といった状況がある。知的障害を抱えた子どもの親の中には、『周りに迷惑をかけたくない』と避難所へ行くことを諦める人も多い。そもそも避難に必要な情報を適切に得られない障害者は少なくない」

トイレや災害時の避難所は生活に必要なものです。
以前から比べれば、障害者の社会参加できる機会が増えていますが、
まだまだ改善していくことは山積みです。

でも、このような意見が当事者の議員から
発言することの意味は本当に大きいと感じます。

一方で、今は質疑しただけでニュースになっていますが、
これが当たり前になってニュースにならない日が
来るといいなとも思います。

参考:れいわ木村議員、多目的トイレの機能分散を提言 「混み合って入れない」

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