しんどいつわりの日々
11月(5W)から始まったつわりは、想像以上に強烈だった。「双子だから2倍かもね〜」とクリニックの先生は言う。それは関係ないとか諸説あるらしいけど、双子妊娠だからつわりも2人前だぜ、とにかく辛いんだぜ~、「高齢」だし無理しちゃいけないと思って過ごすこととした。
6Wには、何を食べればよいのか、飲めば良いのか分からなくなる。水も飲めなくなり、唇もカサカサ。少し歩けば動悸息切れ。体力もガタ落ちし横になって休まないと無理。仕事もフラフラになって行くものの、使い物にならず早退、たびたび突然休むなど勤怠もガタガタに。(まだこの頃は超初期のため職場には妊娠報告できず、ただのなぞに体調悪すぎる人っていう設定。)
私が経験したつわりの症状は…こんなかんじでした。
・寝ているとき以外は終始吐き気がする(げっぷを出したいのに出ないみたいな状態、車酔い・船酔い・二日酔いがずっと続く状態)
・とにかく嘔吐
・胃に何もなくても胃液(黄色や黄緑色)を嘔吐
・歯磨き中に嘔吐(棒状のものを口に入れるとアウト)
・夜中や朝方にも嘔吐
・食べたいもの/飲みたいもののディレクションがころころ変化し、さっきまで食べたくて買ってきてもらったものも、もういらないってなる
・臭いにやたら敏感に(家を出るときには11月からマスクが欠かせず)
当時ダメだった臭い各種
・人工的なふりかけ(すき焼き味) (オフィス内の遠くの方でおじさんが食べていた)
・香水(同じくオフィス内のおじさんのが強烈)
・強い香りのハンドクリーム(ココナッツやローズ)
・台所の排水口(ゴミがなくても)
・冷蔵庫の中
・焙煎したコーヒーの脂(焙煎師の夫には申し訳なかった)、セブンイレブンの入り口のコーヒーマシンもムリ
・胡麻油
・出汁
・豚骨ラーメン
摂取できたもの(一時的に摂取できてもそのあとリバースも...(涙))
・レモン風味の飲料(時にCCレモン、時にマツキヨPBの、ダカラなど)
・氷
・蒸しパン(たまご、くるみ)
・ツナおにぎり
・シャキシャキレタスサンド
・ツナサンド
・リンゴ
・梨
・バナナ
・フルグラ
・ヨーグルト
・ミルクプリン(チャイ味)
・ローソンの小さいもっちりロールケーキ
・カツ丼
・とりそば
・うどん(温)
・温泉たまご
・おろしハンバーグ
・おろし牛丼
・アップルパイ
・ハンバーガー
だんだん分かってきたこと
・空腹状態が続くと余計に気持ち悪くなるので、少しでもいいからそのとき食べたいと思うものを口にするほうがまし
・冷たいコンビニのものはだんだん飽きてくるし、食欲がわかなくなる
・温かい出来たてのものでその時に食欲がわいたものを(たとえ脂っぽくても)お腹が空きすぎる前に食べてみる
・上の摂取できたものリストの「カツ丼」以下はその考察から食べられるようになったもの
12月頭(9W)に産院となる総合病院で初めての妊婦健診を受け、その時につわりが辛いことを訴えたものの、「気持ち悪さにはなにも対処できません、点滴もできるけど24時間以上続けないと意味ないから入院になります、尿が1日に3回以下になったら電話して」とばっさり。とりあえず、その時点の尿検査の数値では問題なかったとのことで、塩っぽい対応で終わり。同情の余地なし。大きな病院だから仕方がないのかしら。
思えばこの時期が辛いピーク。体重は妊娠発覚前より、マイナス4.5キロをマーク。
インスタやテレビでは、グルメ情報がやたらと目に入り、つわりが明けたら、これを食べたい、これを作りたい、ここに行きたいという欲求は募るばかり。長い長い「つわりが終わったら食べたいもの・やりたいことリスト」を作り、気を紛らわした。
この時期に、家で休んでいたときにかけていたJ-waveから、BILLIE EILISHの「Bad Guy」がヘビロテでかかっていたが、今もこれを聞くとつわりの辛さが蘇ってくるので、好きじゃない... ごめんね。
クリスマスイブに、2回目の健診(12W)。この日は精密超音波検査で、いかにも胎児らしいかわいい双子の姿を初めて見られた。二人の手足がぴょこぴょこ動く様子に、感動し涙がこぼれる。なんてかわいい。つわりの辛さが、吹き飛ぶ。(→それまで不安しかなかったので、だいぶ精神的に楽になる。)
このあたりから体調がやや復活し、キッチンに立って簡単なものを作れるようになったので、クリスマスイブっぽく、ビーフストロガノフ。(それも吐いてしまうんだけれども。)
年末年始は、私の体調不良のため、実家への帰省を諦めたが、ちょっとそれらしい食卓を準備できるまでに回復。義母から、たくさんのお正月らしい煮物が送られてきて美味しくいただくことができた。
調子は一進一退。五反田のやや怪しげな鍼灸院にも何度か通った。あるときは、針を打たれている間に気分が悪くなっちゃって、貧血っぽくフラフラになってしまったことも…
つわりは、そのあと1月下旬にぼちぼちパワーダウンし、いわゆる「安定期」と言われる16Wを迎える頃には落ち着いてきた。
「やまない雨はない」とはこのこと。
この時期、夫にも家事をやってもらったり、忙しい中早めに帰ってくれていたり、いろいろ助けてもらった。ありがとう。
出産までつわりが続く妊婦さんや、重症の妊娠悪阻で入院される妊婦さんもおられるそうで、本当に本当にそれは大変なことだと思います。頑張っておられる方々を尊敬します。