見出し画像

funny meal 開業日記 vol.12 ~開店して1か月が経ちました~

こんにちは。開店して1か月と少しが経ったfunny mealです。皆様いかがお過ごしですか。
私は土曜日の石原雄治さんのアンビエントライブが終わって、日月火と、今日の水曜で4日間のお休みをいただいています。お店のメンテナンスをしたり(店内のルンバを目立たないところにしまったり(笑)、厨房の棚を整理しました)、今後やりたいことを自分と相談したり、開店以来一緒にすごす時間の減っていた愛猫と思う存分いちゃいちゃしたり、今の自分にとって必要だと感じたことをする時間を取っていました。明日の夜からまた通常運転ですが、定期的にこういう時間は持つようにしようと思っています。

ジャンプするノミみたいな寝姿わかばでした

半分以上の飲食店が1~2年で閉店する現実

というのがあるんですね。ネット検索すると3割近いお店が1年でやめてしまうんだそうです。私がお店を始めてみて自分で感じたのは、売上が上がらなくて資金が尽きるという現実的な困難もさることながら、自分のモチベーションを持続させる難しさが、思っている以上に大きいんではないか、ということでした。

開店前は頭のなかで思い描いていただけのことが、開店後は現実になります。例えばこういうメニューをやってみたいなーと思っていたものを、実際に作ってお客さんに出したりするわけで、それに対する感想をいただいたり、逆に何も言っていただけなかったり、さらには「いいでしょこれ!」と自分で思ったメニューがまったく注文されないがびーん!みたいなことも起こったり。
どの飲食店さんも、みなさんいろいろ改善を試みて、試行錯誤を重ねていくのだと思います。私もお客さんの反応を見たりコメントを聞いたり、コメントがないというコメントを解釈して自分なりにうーんうーんを繰り返す1か月だったわけですが、そのなかで自分が好きな「おいしさ」とか、「こういうものを食べてほしい」「こういう時間を提供したい」というそもそもの軸がだんだんボヤッとしてきているような気持ちになりました。

トーストは分厚いのがいい、まちがいない

所謂「正解」というものが心に占める割合が大きくなってしまった、とでもいうのでしょうか。自分みたいな飲食素人が生意気だと思いますが、例えば提供を少しでも早くとか、ワインは全部ちゃんと説明できるようにしておくとか、開店スケジュールは必ず守るとか、ちゃんとしたお店ならみなさんやっていることを、自分もいっちょ前に全部やれるようにすることを意識するあまり、作り置きのおかずが増えるとか、わかりやすくて飲みやすいワインばかり仕入れてしまうとか、疲れた顔で店に立ってしまうとか。

立ち止まって考えると、自分は本当は焼き立てオムレツとか、その日の天気に合わせたスープとか、季節のフルーツとかをゆっくり朝から食べるのが好きで、そういうものを出してくれるお店があったらいいなと思ったから自分でそれをやろう!となったのに、気が付けば大分遠くにいてしまったわけでした。提供が多少遅くなっても、そもそものんびりリッチなブランチを楽しんでほしかったんじゃなかったっけ?ワインも、正直多少高くてもいろんな味のものが飲みたかったんじゃなかったっけ…?お客様とわいわい、カウンターのこっちとあっちを行ったり来たりしちゃってもいいようなリラックス感のお店がやりたかったんじゃなかったっけ…?

自分のモチベーションが尽きたら終わり?

自営である以上、自分がやりたくなくなったら代わってくれる人はおらず、有給のあった会社員時代と違い、お店を閉めている間はお金も一切入ってこない。なので、お店を開け続けることが大事で、開け続けるには店を開けたいという自分のモチベーションが尽きないようにすることなのでは…?というのが自分がこの1か月で感じたことでした。

具体的には、告知している営業時間が守れるように、体調・気持ちをだまして無理してオープンし続けてどこかでポキンと折れてしまうくらいなら、お店をやることが嫌にならないように、自分のご機嫌と体調をもっと大事にしてもいいんでは?ということでした。

「そんな甘い心構えでいいと思ってるのか」「そもそもそんなんで店始める方が間違いなのでは?」というご意見もあるかと思いますが、そんなこと言われてやめるほうが心構えが甘い気もするし、実際もう始めちゃったわけですし(笑)、甘くない心構えを自分に強いて、それで嫌になっちゃって体調崩したりメンタルを病んだりしても仕方ないわけで、いろいろなご意見はそれとして、いらしていただく方に何らかの形で楽しさをご提供したいという気持ちは忘れず、自分は自分と仲良くしながらお店を続けていきたいなと思った次第でした(もちろんお客様とも仲良くしたいです!)。

わかばとはいつも仲良しです

いんぷろびぜーしょんの心

なんていうことをぼんやり考え始めていたタイミングで、石原さんのアンビエントコンサートがあってすごくよかったなと思いました。そのとき手元にあるもので奏でられる美しい音を奏でて、それをみんなで分け合えばよいのですよねー(ポエム)。

今後シリーズ化してまいりますアンビエントコンサート

ということで、目の前にあるもの、自分が感じていることものをもっと大事にしていこうと思った開店1か月目の私でした。
いろいろ不足あると思いますが、今後もどうぞよろしくお願いします。応援していただけましたら嬉しいです。

(続く)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?