2024/10/6 刻まれた記憶の捨て方

私の手帳の中、あなたの事を
書いたページとあなたの写真がある。

泣き疲れて甘えたい夜
人恋しくて
そのページであなたを辿る。

未練が残るその行為も
新しい手帳になったら
無くなってしまうね。

祝って欲しかった私の誕生日。
祝いたかったあなたの誕生日。
どちらも祝えなかったね。

出来ない事って
本当に多かったんだね。

今でもさ、あなたとだけ感じた
流れている空気の質が変わる
優しさと懐かしさと全てを包み
込むような感覚、二人でいた時の
特別な一体感だけは忘れられない。

過去にしたくてもさ
身体が感じた感覚は
なかなか消せないものなんだ。


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