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夜勤手当がなくてもきちんと稼げる看護師になる

現在進行系の仕事などについてはやはり具体的には書きづらいので、今日はもう過ぎてしまっている過去の事実や思考に触れながらキャリアに関する話をしようと思う。

前職は整形外科病院の病棟勤務だったため、月4回夜勤をしていた。仕事の大変さをふまえても、一般的な都市部の大きな病院と比べて、夜勤手当てはとてもいいほうだった

夜勤入りで出勤するときは「あ〜もう明日まで家に帰って来れないんだな・・・」というストレスは当然あったが、逆にいえばストレスはほぼそれだけだった。

もちろん予期せぬ事態が起こって大変な夜になることもたまにはあったが、人間関係がよかったので何かあっても普通に同僚と協力できることと、元々の受け持ち患者の人数も、多いときでも私にとってはまだ余裕があるくらいだったので、有事に対する心理的なストレスは二次救急の病院で働いていたときと比べると雲泥の差だった。

それでも私はそろそろ夜勤を辞めないといけないと思っていた。

理由は2つ。

①体力的にそこまでキツさを感じていないにしても、健康にはよくないから
②「夜勤手当」という名目で手取りを増やすのをやめたかったから

まず1つめの理由はもう読んで字の通り。夜勤は健康に悪い。

私はもともと夜型の人間なこともあり、夜起きて働くこと自体は全然大丈夫だった。でもだからと言って、身体にとっても全く悪影響がないというわけではない。そういう生活を何年も続けることによって、身体にダメージが蓄積していくのは明らかだろう。

毎日大体決まった時間に食事をして、夜になると眠って、規則正しい生活をしたほうがいいのはわかっている。自律神経とか、ホルモンバランスとか、そういう体感としてはわかりづらいけど一度バランスを崩したらやっかいなところに、これ以上ストレスを与えたくなかった。もう30代だし。成長ホルモンが分泌される時間はやっぱり寝ておきたい。

スポーツや運動、健康増進について勉強したおかげでヘルスリテラシーが爆上がりしたのも相まって、早いうちに人間らしい生活に戻したほうがいいなと強く思うようになった。

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2つめの理由が、「夜勤手当」で額面を増やす働き方をやめたかったから。

世間のイメージでは看護師は同世代の女性に比べて給料がいいと思われがちだが、その内訳で大きいのは夜勤手当の存在だ。

前の職場のように、そこまで忙しくないわりに手当がいいと”割りがいい”ような気がしてしまうが、もういい加減そういう次元で話をするのはやめたいと思っていた。

夜勤手当は私の能力が評価された結果ではない。
深夜という、普通の人間は休むべき時間帯に労働をしていることに対して一律に支払われる対価だ。

私はもっと自分のスキルを価値に変えて収入を増やしたかった。健康を害しながら人間らしくない労働形態に手当を出してもらっている場合ではない。

どうせ同じ額の収入を得るなら、「月4回の深夜労働」の対価としてではなく、「自分が社会に提供した価値」の対価としてもらったほうが、今後も続いていく自分のキャリアという視点でみると大きな意味があると考えた。

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今は午後から翌朝にかけて1回の勤務で2日ぶんの労働をしなくなったおかげで、まとまった休みがないという予想通りの弊害(笑)に苦しんではいるものの、毎日自分の家で朝起きて夜寝るという普通の生活を取り戻し、平穏と幸せを感じる。

そしてもう夜勤手当はないが、おかげさまで収入はUPしている。

一度に完璧な理想通りの生活を手に入れることは難しいけど、意志を持った選択を続けていれば、目指している場所に一歩ずつでも近づいていけると思う。

自分は何を大事にして生きていきたいのか、これだけは譲れないものは何なのか。

それらも人生を通して普遍的なものではなく、その時々によって変化していくものだから、定期的に自分の意志を明確にする作業をこれからも続けていきたい。


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