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昔より「難しそうな本」を読めるようになった。

小説以外の本を積極的に自分で選んで読むようになったのは、記憶している限りでは社会人1年目の年からだった。

急に仕事が生活の中で一番大きな割合を占めるようになって、それまで「これが自分だ」と思っていたアイデンティティのままではいられない時間が増えすぎて、今まで抱いたことのないタイプの連続的なストレスに直面した。

でも、それが「人類で私だけが初めて経験している未知の悩み」なんかではないことはぴよぴよ社会人23歳の私でもさすがに理解していたので、とりあえず大きい本屋さんに行くことにした。

それが、私の人生における「ビジネス書」や「自己啓発本」とよばれる書籍との出会いだったように思う。

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あれから10年あまりがすぎ、最近は一緒に仕事をさせていただいている会社の代表の方からお借りしている、いわば”課題図書”のような本をよく読んでいる。

これがまた自分では絶対に手を出さないであろう一見ハードル高めのタイトルの本たちばかりなんだけど、とりあえず読み始めてみるとあらびっくり。思考が大いに刺激され、とても勉強になる本ばかりで、「今の私はこんな難しそうな本からも学びを得られるくらいの視野を持てるようになったのか」と自分でも驚くほどである。w

どの本も私がこれまで歩いてきた人生からは縁遠かったようなものの見方を非常に論理的に示してくれていて、全然難しくないといえばうそになるが、筆者の主張はとてもわかりやすい。

それもただ将来の教養のためになんとなく読んでいるわけではなく、今参画させていただいている会社や事業のここからの成長・発展のビジョンに照らし合わせて読み進めることによって、どういう話をしているのかの理解がより深まるのだと思う。

「たぶん、この章のこのあたりが、まさに我々にとってもカギとなるんだな」と、勝手にこの本を推していただいた意図まで想像して読んでいる笑。

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ここ最近読んで面白かった本をいくつか紹介しておく。会社の代表の方にお借りしたものもあるし、自分で選んだ本もある。

①世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~

戦国時代、千利休が担っていた"日本初のクリエイティブディレクター"の役割の話がとても印象に残っている(文言が違ったらごめんなさい)。

個人的にここ数年すごく関心を持っている分野とも非常に親和性が高く、「この本貸してくれて本当にありがとう!今読めてよかった!!」って心から思いました笑。

とても有名な本なので、まだ読んだことがない方はぜひ読んでみてください。個人事業主の方などにもおすすめ。


②2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義

この本はタイトルどおり、故・瀧本哲史氏が東大の講堂で行った伝説の講義を収録した本。

「講演を書き起こしました」って感じの、切れ味鋭い話し言葉がバスバスとぶっささってくる激アツすぎる本でした。一瞬で読み終わった。

この講義が行われた2012年の時点では私もまさに20代前半だったので、きっとその場にいた方も今では私と同年代になっているのだろう。私自身は若い時にこんな話をしてくれる大人に出会う機会はなかったけど、全然負けてられないなと思った。

ちなみに、この本の編集を担当された方の対談記事が「ほぼ日イトイ新聞」に掲載されていて、読了後にこちらもぜひ合わせて読んでみてほしい。なんというか、胸熱。そして魂の底から情熱が湧いてくる。かも。


③君に友だちはいらない

瀧本さんの本がすごく面白かったので、他のも読んでみたいと思い図書館で借りた。タイトルがかなりキャッチーだけど、要は本当の仲間とはどういうものかについて論じられている。

私は現在会社員としての同僚もいるし、個人事業主として一緒にお仕事させていただいている仲間もいるので、それぞれがどういうチームでありたいか、そして自分自身がどういうチームメンバーでいたいかを改めて考えさせられた。

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職業柄、今まで仕事やキャリアに関係する書籍といえば専門書や実用書がメインだったが、極端に言えば職種を今すぐ大きく変えなくても、こういう形で社会と関わりを持ち、多くの書籍から学ぶことができるんだと改めて実感している。

常勤の仕事以外に個人で仕事をするというのはやっぱり大変だし、いろんな意味で【自己管理の責任】を強く感じる。

でも、こうやって新しい世界を開いてくれる書籍との出会いはもちろん、そこから学びを得られる環境に身を置かせていただいていること、そしてビジョンを一緒に共有させてもらえる仲間がいることは、大変なことがある以上に人生に彩りと豊かさを与えてくれている。

「このままの延長線上では嫌だ、もっと多くの扉を開ける自分になりたい」と決意した2012年の私がぼんやり思い描いていた未来に、実はけっこう近づいているんじゃないかと思う。

もっとたくさん本を読んで学びたい。できれば簡単に読書メモも残していきたいんだけど、おいおいね。









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