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制作のルーティンとモチベーションの保ち方

こんにちは。ゆうこりんです。現在、グラフィックデザインのオンラインスクール『Design Toast』に通い始めて4ヶ月が経とうとしています。

まだ4ヶ月、いや、もう4ヶ月と言うべきなのか・・・?
毎週必死に課題制作に食らいついているうちに、あっという間に夏が終わり、いつの間にか街にはクリスマスグッズが賑やかに並んでおり、時間が矢のように過ぎ去ったように感じます。でも同時に、お試しプランからはじめてAdobe Illustratorをダウンロードしたのがつい最近の7月だったことを考えると、この4ヶ月間で本当にたくさんのことを学び、いろいろな表現の引き出しが増えたなと感慨深くもあります。

半年間のカリキュラムなので、スクールでの学びももう後半戦です。応用のクラスに入ってからの制作物を振り返りながら、スクールで私がどのように制作をすすめてきたかについて、備忘録も兼ねて書いていきます。

▲前半・基礎クラスの振り返り記事はこちらからどうぞ。

①住宅バナーと提案資料

Adobe Illustratorで制作

【課題内容】
・女性の目を引く感じの住宅モデルハウスバナーを2種制作
・サイズ違い、提案資料も作成する
・顧客:東須都ハウジング(不動産会社・一戸建て住宅を販売)
・対象:父・母・子1~2人のファミリー
・目的:対象の目を引きたい
・参考:「大手さんの商材の見せ方と比較して、うちのような小さな会社に合った見せ方を提案してほしい」
・支給素材:一部テキストのみ

制作のポイント

・タワマンも多く、6路線が乗り入れる主要駅にアクセスがいいファミリー層に人気の地域である武蔵小杉で、「一軒家を購入したい」と思う家庭を持つ女性をターゲットとし、ペルソナ設定を行った。
・窓の外に緑が見え、開放感とプライバシーがあり、子どもが勉強に集中できたり、家族が安心して過ごしていける家をイメージし、イベント名を「暮らしの見学会」、コピーを「家族と、はぐくむ家。」と設定した。
・家の外観は必ず入れ、マンションではなく一軒家を選びたい気持ちを後押しできるように。
・上品でアカデミックさも感じさせるフォントを選び、さりげないあしらいで今っぽさと30代半ば〜の女性に寄り添う、落ち着いたかわいらしい雰囲気にまとめ、親しみやすい配色に。

プロセスの言語化、デザインの説明に手を抜かない。

応用になってからは、ただ最終的なデザインの制作物を提出するだけでなく、実務を見据えて競合の比較や戦略の仮説、「なぜそう考えたのか」というプロセスまできちんと言語化して説明・提案することもしっかりと求められるようになりました。

とはいえ、基礎のときから同期の皆さんはいつも制作物の発表の際には参考を調べた結果どう考えたのか、なぜそのデザインにしたのかなどをまとめ資料も作ってきちんと説明される方ばかりだったので、自然と私もプロセスを説明する習慣ができていったように思います。

普段から私はどちらかというと効率を重視して取り組みがちないわゆる"要領のいいタイプ"で、自分が「これは頑張ってやるべきだ」と心から思えないと、適度に優先順位を下げてしまう傾向があります。決して手を抜いているわけではなく、それはバーンアウトせずに目標を達成するためであり、常にマルチタスクを同時に確実にこなさなければいけない多忙な看護師の職業的な考え方の特徴かもしれません。

しかし、デザイン制作スキルを学び始めた最初の段階では「少しずつ言語化できるようにしていこう」くらいの認識で、説明資料作りや言語化を後回しにしてしまいそうだった私ですが、「いや、今の時点からしっかりプレゼンできるために制作と同じくらい時間と労力を割いて頑張らないといけない」と思わせてくれたのは、同時期に一緒にレッスンを受ける同期の皆さんの存在でした。

基礎でももちろんリサーチ大事だよ、プロセスの言語化大事だよと習っていましたが、最初の方は特に"課題のゴール"としてはそこまで明確に求められているわけではなかったと思います。

でも毎回のレッスンで同期の皆さんがしっかりと準備されて発表されているのを聞いていると、資料を見せて説明されたほうが納得感が段違いだし、「そこまで調べたんだ、そんなに考えたんだ」と胸を打たれることも多くあり、私も早い段階から「プロセスや思考を伝える」努力をちゃんとしようと意識的に頑張れるようになっていました。

リサーチ・提案資料はGoogleスライドでまとめることにしました

とはいえ毎週の課題制作は本当にカツカツで(今もこんなnoteを悠長に書いている場合ではない)、もはや自分のためのまとめと説明・提案の資料を兼ねたりしていて、資料のデザインまであまりこだわれてはいませんが・・・

たとえどれだけ時間がなくても、いやむしろまとまった時間がないからこそ、リサーチと仮説、思考のプロセスやデザインの説明をコツコツ資料に落とし込んで、方向性をブラさないように制作を進めていったほうが絶対にいい着地点に辿り着く、と思うようになりました。

②着物教室のマガジン広告

Adobe Illustratorで制作

【課題内容】
・「着物教室さよ」さんが掲載される、着物マガジンの1ページのデザイン(A4)案を作る
・対象:日本人女性20代をターゲットに、若者向けでおしゃれな感じ
・目的:認知・集客
・支給素材:写真、テキスト

制作のポイント

・各店舗がどの地域にあるのかがひと目でわかるように。
・着物をテーマにしたメディアに共通する「着物という高価で上質な商品を丁寧に扱っている、信頼できるお店」という印象を崩さないよう、きっちりとしたレイアウトにし、フォントやあしらいなどで若々しくかわいい雰囲気に。
・コメントの人物は支給された写真ではなく、女性誌でよく見る有名スタイリストのコメントのような、シンプルなイラストに変更
・背景を『鬼滅の刃』っぽいピンクの麻葉模様を敷き、タイトル周りにさりげなく桜のあしらいを散らせ、華やかさをUP。
・カラーはピンク+ゴールドで安っぽくなく、高級感と和風の雰囲気を演出。
・手書き風フォントで英語をあしらいに入れ、今っぽくおしゃれに。
・切り抜いた人物写真を載せ、誌面に動きをつける。

個別添削でプロのブラッシュアップを学ぶ。

ここからは、同じテーマでグラフィック(印刷物)かwebか、どちらの課題を制作するかを選べるようになりました。私は、印刷物の入稿データをきちんと作れるようになったら最強では?と思うので笑、一応両方の課題を見てはいますがグラフィックの課題に挑戦しています。

最初の頃は小さいバナーに最低限の情報を載せることに奮闘していましたが、だんだんと指定サイズも大きくなり、載せる情報のボリュームも増えてきました。情報量の多いレイアウトは奥が深いです。

この課題に取り組み始めた当初は、「着物教室さよ」さんをメインに、残りの2店舗をサブ的に載せる方向で作りたいと考えたのですが、情報量は3店舗ともほぼ同じなのに掲載スペースにメリハリをつけてバランスよくまとめて、かつ全体の世界観をイメージ通りにする、というのを一気に実現するのがハードルが高いと気づいたため、とりあえずレイアウトは遊ばず3店舗並列で扱ってきちんと揃え、フォントやあしらいで印象を作ることに決めました。

なんとか全体をまとめて一度提出し、メンターさんと30分のマンツーマン相談会で添削していただきました。Design Toastでは、Slack上にデータをアップして添削を受けることと、予約をとってオンラインで繋ぎながらビデオチャット上で直接メンターさんに相談することができます。

テキストの視認性が良くないとか、余白がズレている、画像が暗いなど、デザインの基本的なNGのご指摘をいただけるのもいつもとてもありがたいのですが、この課題では「とりあえず完成させたけどなんか地味、なんかイマイチ、でもどこをどう変えたらいいのかわからない」と苦しんでいるときに、メンターさんが「私ならこうしてみたりするかな〜」と目の前で私の初稿データをいろいろといじって見せてくれたことが、とても勉強になりました。

▲地味すぎて悩んでた初稿(小さめに載せときます笑)

例えばもし、そもそも自分の引き出しに到底まだないような、なんかイラレのスゴ技みたいなのをを使ってて、すっごい難しそうな、スーパーおしゃれな、センスの塊デス!みたいなプロの作例?みたいなのを見せられても、現在地とほど遠すぎてあまり参考になりませんよね笑。

そうではなくて、私が自分の力で作ったところからさらにブラッシュアップするためには、どこをどんな視点で、どんな変更を試してみるか?というのを教えてもらえるというのがとてもありがたく、着実に力になるように感じました。あと、プロの方も一発で最適解に即座に辿り着くわけではなく、色々試しながら一番いい表現を見つけていくんだな、と学びました。

やっぱり思い切った色やクセのあるフォントを使うのはつい避けてしまったり、「守るべきところ」と「攻めてもいいところ」のバランスを見極めるのがまだ難しいと感じます。多分、そこも全部あーでもないこーでもないといろいろ試してみて、これは意外といいかもとか、イメージではよさそうって思ったけどやってみたら微妙だったとか、手を動かして経験を積んで磨かれていくものなんだと思います。

自分に制作を頑張り続けてもらうための工夫

応用タームに入り、毎週の学びが深すぎて、書きたいことが多すぎて、まだ2つしか振り返っていないのにちょっと長くなってきたので次の記事に続けようと思いますw

住宅バナーのところで「リサーチと説明のための資料を作る」という話をしましたが、これは自分が新しいテーマのデザイン制作に取り掛かる際の「ルーティンの構築」にも役立っていると感じます。

週5の出勤で疲れていても、休日の自分にわりと大変な制作課題をゼロから全部丸投げしてあとで苦しまなくていいように、まずはレッスンの翌日には課題のデータをダウンロードして支給素材などをチェックしておく。そしてGoogleスライドを立ち上げてこの課題用のまとめを作成して、パッと見どの課題の資料なのか思い出せるように表紙にイラストを適当に入れる・・・というように、「あまりエネルギーがなくてもできること」からこれから作ろうとしているデザインのことを考え始めると、だんだんエンジンがかかってきます。

▲資料の表紙。最近この無料イラストサイト好き

フルタイムの仕事やその他さまざまな責任と、自分のための勉強を両立させるのはすごく大変です。強い意志だけでは乗り切れそうにないときもあるかもしれません。デザインに限らず、どんな領域でもそうだとは思いますが、グラフィックデザインの道のりは険しく、一朝一夕でそこそこレベルになれるような簡単なものではないと思います。

私は休日、朝から晩までパソコンの前に座ってても全然できなくて、凹みそうになることはよくあります。そういうタイミングで、上手い人と比べて自分はダメだと思ったり、できていないことにフォーカスしたりしてより落ち込みモードにはまっていくような考え方をするか、過去の「いつかグラフィックデザインができるようになりたいな」と思っていた頃の自分と比べて「こんなに難しい課題に挑戦しててえらい、こんなことで悩むレベルまでできるようになってすごい」って(都合よく)考えるかで、制作に取り組むモチベーションも、作ったもののクオリティも変わってくると思います。

私がSNSで見かけていいなと思った投稿に、「自分よりデザインが上手い人は星の数ほどいる。上を見ればキリがない。でも、自分のデザインは自分にしか作れない。」という言葉がありました(うろ覚え)。

同じ課題なのに、参考にしたデザインもわりと同じようなものだったりするのに(笑)、みんな最終的に全然違うデザインに仕上げてきますよね。そういうところがすごく面白くて、私は好きです。セオリーがあるのに、表現の仕方は自由。最高です。

長くなりましたが、卒業までにスクールの学びをまた書いていきたいと思います。


▼私が通っているデザインスクール「Design Toast」

もしご興味があり、入会を検討される方がいらっしゃれば、ぜひ「ゆうこりんのnoteを見ました」と初回のカウンセリングなどでお伝えいただけると嬉しいです😍

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