神聖な、こたつ
子供が学校に行っているうちに、こたつを出した。
「ただいまー! イェーイ!こたつ〜」
息子が帰ってきて、すぐに反応した。
こたつでゴロゴロぬくぬくするのが大好きなのだ。
ランドセルを置くと、お風呂場に直行しシャワーで足を洗い出した。
「臭いと、こたつに入れないから」
と足を拭きながらリビングに戻ってきた。
ニコニコ顔で、こたつに入ってゴロンとしている。至福の時のようだ。
「神聖なこたつなんだね。」と私が言うと、
「うん!」と言って漫画を読み出した。
しばらくすると、娘が帰ってきた。
ランドセルを置き、そのままこたつに近づくと、
息子「臭い足で入らないで!
しんせんなこたつなんだから。」
(えっ?今なんて言った?)
娘「え?新鮮なこたつってどーゆうこと?」
私「新鮮なこたつって思ったの?あっ、そうか。
今日出したばっかりだから?」
息子「そうだよ。お母さんが言ったじゃん!」
私「そうかーw、お母さん、しんせいって言ったんだけどな。」
娘「神聖なのに、新鮮って🤣ウケる。なに?新鮮なこたつって!」と言いながら洗面所へ向かった。
私も、まさか新鮮だとは!と込み上げるものをこらえながら、逃げるようにキッチンへ。
息子が姉に気付かれないように、そろりと私に近づき、
「お母さん。しんせいってどんな意味?」と聞いてきた。
「神様が宿るみたいな?それぐらい大切なみたいな?」と私が言うと、
「こたつには神様は宿りません。」
と言い残して、こたつに戻っていった。
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