日本の看護実習とアメリカのAT実習

今日は、アイビーリーグ名門・イェール大学との試合でした。(私はロードアイランド州のD1カレッジの男子ラクロス部で主に実習をしています)

数日前選手が「イェール強いで。今週の試合はタフになるよ」言ってたけど、その(私の)予想をはるかに上回るほど彼らめちゃくちゃ強くて、14-4くらいで大敗でした。何がこんなに大きな差を生むんだろうってくらい、圧倒的にボール保持率が違ったし、ディフェンスも固くてあんまりシュートまで行けない感じでした。

ただ相変わらず完全防寒はしていますが、だいぶ日差しも暖かくなってきたので、もう寒すぎて死にそうだからとにかく早く終わってくれ~~みたいにならないのは嬉しいです。(そもそも何のためにいるんだか・・・)

私は日本でATの実習とかインターンとかの経験は一切なく、かつアメリカでの看護教育がどんなものかも全く知らないし、そもそも全く違った職業・働き方をする専門職同士なので比べてもしょうがないっちゃしょうがないのですが、日本での看護実習とアメリカでのAT実習はもうノリが全然違います。

私が日本で看護学生だった頃、病院実習で全科をローテーションをしました。担当教員と、実習指導者の看護師さんが学生の指導をしてくれて、基本的に患者さんを一人受け持って、その人の看護を通してその科の看護を学ぶといった感じです。

当たり前ですけど、計画計画記録記録カンファレンスのまとめと、家で一人で机に向かってやることの労力が半端じゃなかったです。よく徹夜で実習記録を書いてました。1日実習をして学んで考察したことと、翌日までに書かないといけないことが超たくさんあるんですけど、そんな毎日毎日A3に小さい字でみっちり内容の濃いことを書けるほど新しいことないんですよね。

もちろんちゃんと準備をして勉強して実習に臨まないと、経験もスキルもない看護学生が病気で入院している患者さんのベッドサイドになんて行けないですけど。

それにしても、病棟での看護学生に対する邪魔者扱いっぷり、実習指導じゃない普通の病棟の看護師さんたちからの目は、なんであんなに怖かったんでしょうか。もうその場にいるだけでストレスがすごかったです。何もしない時間とかが数分でもあると地獄の数時間のように感じたものでした(ボーっとしてたら怒られるけど、かといって自分の担当の患者さん以外に関わってはいけないし、勝手にうろうろしたりももちろんできない。カルテを見せてもらうくらいしかやることがなかった)。

自分が働く側になってわかりましたけど、ただでさえ分刻みでやることを完璧にこなさないといけない戦場で自分も日々多大なストレスを感じて働いているのに、病棟のペースも仕事も何もわかっちゃいない看護学生のトンチンカンな看護計画(笑)とかに合わせてられないんでしょうね。でも私の担当の患者さんに学生さんがついていたときは、ガチガチに緊張している若い看護師のタマゴたちに対して、礼儀正しくできるだけ親切に接していました。人として当たり前ですけども。

さて、そこで今のアメリカでのAT実習ですが。もちろん施設によって結構違いますが、それこそ「インターン」みたいな扱いをされていると感じます。勉強するために来ているのでそこで働いてるATたちは知識や技術を教えてくれたり指導をしてくれますが、私たちは「人手、労働力」のような役割も担っています。物を運んだりとか、フィールドのセットアップとか、水とか、水とか、水とか。

でも私としては断然そっちのほうがいいですね。これだけ教えてもらっているんだから雑用くらいいくらでもしますよ。自分が来ることでただ迷惑をかけるのではなく、少しでも何かプラスになっているなら私も嬉しいです。それにそのほうが、ATの仕事が表舞台だけでなくて面倒なことや地味なことまで含めて全部わかるし、そうやって一緒に働くことで、組織の一員のような関係性になれて居心地がいいです。アメリカ人がカジュアルな人間関係を好むのもあると思いますが、普通にスタッフの誰にでも声をかけられるし、向こうからもかけられます。

仕事を覚えながらスキルも磨いて、そして実際に経験しながら教室で学んだ知識を使える「道具」に発達させていく。かつ、実習先はまるで自分のバイト先かなんかくらいの気持ちで、別にそこにいるだけでお腹が痛くなるみたいな、奇妙で無意味な必要以上の緊張感もない。働いている人から理不尽な悪意を向けられたりすることもない(100%ないとは言えないですが、少なくとも私はそんな目にあったことはここでは一度もありません)。

日本の看護師ってなんであんなに意地悪な人が多いのでしょうか?よそ者はどうでもいい、関係ない、できるだけ邪魔すんな、という意識がすごく強いと思います。まぁ病院の現場が鬼のように忙しくて余裕がないのはよくわかりますけど、それにしてもこれからその道を目指そうと頑張っている10代20代前半の子供に向かって、いい大人があからさまな敵意を見せたり嫌味を言うのとか本当に病んでると思います。

あの頃は私も今よりもっと子供だったので、本当に空気が読めてなかったことも多々あると思います。それに若かったからなんだかんだ乗り越えられたのでしょう。もし今の年齢で、一度社会人になってから看護師を目指して学校に入って、あの立場を経験をしろと言われたら・・・無理ですね。無理です。絶対やりたくありません。耐えられません。今のビジネスで成功する道を見つけたほうが早いです。

というか、もう学校に通うのは当分いいかな。今日はここまでです。

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