ATCを目指してよかったと思う5つのこと
1)異なる職種の人たちの輪に入れた
これはATがどうというわけではないが、今まではやっぱり日ごろよく話したり一緒に食事したりする人は、看護師、医師、もしくは保健師とかになった大学時代の友達や同僚ばかりだった。ほかの職種の人といえば地元の高校の友達くらいで、大人になってから出会ってそこそこ仲良くなる人は、どうしても行動範囲的に医療従事者がほとんどだった。でも、自分と全く違う働き方、全く違う生活、全く違う専門性を持つ人たちの世界に入ると本当に視野が広がる。自分の業界を客観的に見れる。ポイントは、ただ他職種の何人かと仲よくなってそれぞれ友達になるのではなく、すでにある「ほかの業界のグループに自分が入る」というところ。これは主に日本国内での話。
2)使える英語が身についた
今でももちろん私の英語は全然完璧ではないが、異文化交流で外国人と友達になるとか、海外旅行で使えるとかそいう場面だけではなく、clientに問診や説明をする、アーティクルや文献を読む、formalに英語でメールを書く、専門的なレクチャーを聞いて理解するなど、ツールとして英語が使えるようになったことで、アクセスできるリソースはやっぱり格段に増えたと思う。まだ今は学生としてアメリカにいるのでそこまでimpressiveに実感することはないが、帰国して働き出してからもその恩恵を受けれたら素晴らしいと思う。
3)人体に対する知識がさらに深まった
これはそもそも私のAT留学の最大の目的の一つですが。内科的な疾患、治療、体の反応/症状とかは働けるレベルでだいたいわかってたつもりだけど、筋・骨格系、神経系とかは本当に一般人レベルに無知だったので(それでも困らなかったから、自分でもそこまで知らないことにある意味気づいていなかった)、そのあたりを押さえたことでより解剖生理を包括的に理解することに近づけたと思う。栄養学とか、エクササイズとか、全部つながっていて本当に面白い。もっと深めていくとさらに楽しそうでわくわくする。
4)ついでに修士号も取れる
まだ卒業していないので取れたとは言えないが、元々私はこれまで学士号よりさらに上の学位をとりたいと思ったことは全くなかった。だって必要ないし。看護師の世界では、専門学校卒だけどめっちゃできる人なんてたくさんいる。今修士のプログラムに在籍しているのは、「そのほうが早く終わるから」、それだけ。キャリアを中断し、臨床経験年数をストップし、退職してからこの約3年間で稼げたはずの何百万~?のポテンシャルを差し置いて貯金を使って学業専心なんて悠長なことをやってるわけなので、お金を稼がない時間は早く終わるに越したことはない。でもそこまでしてるので、ATの知識と技術、ATCの国家資格、英語、海外経験、新しい世界へ開かれた扉に加えて、目に見える成果として修士号くらいは取っておきたい。
5)自分の弱点と向き合えた
社会人3~4年目の25歳くらいまで暮らしてると、ちょっとした短所くらいは慣れと経験で強化された長所がけっこうカバーしてくれて、あんまりがっつり向き合う必要もなくなってくる。例えば私の場合、日本ではそれなりに「ノリとキャラで居場所を作る」ことができたけど、アメリカではそもそも必要最低限のことを話すので精一杯だから、適当にやっててもなんとかなるとかはない。だから周りから認めてもらうためには真面目に勉強して努力するしかなかった(日本でも真面目に頑張れよとかそういう話ではない、笑)。私は何かをコツコツやるとか面倒なことはあまり好きではなく、すぐに結果が欲しいし飽きやすいほうだと思うが、おかげで地味で花が咲かない苦しい時期もちゃんと頑張れるメンタルが育った、と思う。まぁこれはちょっとしたしょうもない例のひとつだけど、やっぱり海外で一人で生きてるだけでchallengingだから、色んなサバイバル能力が身についたとは思う。タフになった。
もしかしたらまだまだたくさんあるかもしれないが、自分で自分がやっていることの意義を確認するにはこれくらいで十分かなと思う。色んな国の友達ができた~とか、どこどこに行けた~とか、そういうのが含まれていないことが私のここでの生活を物語ってる気がする。やっぱり短期間で目標達成しようと思ったら、あんまり遊んでる暇はないですね。
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