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映画『ブレットトレイン』を観たよの感想 (2022.9月の転記)

ブレットトレイン2回目吹替で見てきました。字幕より表現が咀嚼されている感もあり、日本語は日本語の耳触りの良さもある。つってもそこまで説明化しなくても良いんじゃないの、と思ったセリフもいっぱいあったし、私は字幕版を推したいです。

ツダケンのタンジェリンだけはマジ抱いてでした。だいたい、私の大好きなキャラクターのcvをツダケンが演る確率ヤバいな?!タンジェリンの複雑さにツダケンのセクシーボイスが絡み合い意味不明のセクシーダイナマイトキャラクター爆誕してました。蜜柑檸檬すごい、と思った人は絶対にぜったいに原作を読んでほしい。というか、映画で感じたオモロさを決してここで完結しないでほしい。原作を…読んでくれ頼む…
関さんのレモンも良すぎた。レモンの醸すキュートをあんなに引き出せるのは関さんしかいないです。ありがとう吹替版。。あとフワちゃんのホーネットも良かったよ。もっと聴きたかった。

原作との違いについて、私は映画化映像化において言及しない派で、常に別物と思ってるんですけども、ブレットトレイン(マリアビートル)については、原作へのしっかりとした賛辞と尊敬とか、なんていうか、尊重、、原作ファンが押さえてほしいところをちゃんとギュッと…してくれているんですよね。パンフに載っている伊坂さんのインタビューにも、我々が感じた想いと同じ感じが綴られていてサンキューフォーエブリシング…(泣)ってなった。マジですごい。
原作では舞台が東北新幹線なんだけど、それが東海道新幹線に変わってしまったことを「東北の人たちに申し訳ない笑」っておっしゃってて和みました。(伊坂さんの故郷は仙台で、小説の舞台は仙台であることがとても多いです)

2回目なので、細かい小道具とかに目をやることも出来て楽しかった。初めてみた人たちのトンチキJAPAN!みたいなレポ結構溢れてるけど、そもそも原作の時点で伊坂作品ってすごくファンタジーで、読み手の想像の幅を全て許す感じがあります。
カオスで幻想的な東京や、富士山の場所、日本の80'sカルチャーへのリスペクト、トゥーマッチな和(とくにヤクザに対して)表現、もうちょっとなんかなかったんかい?!という水墨画みたいな米原。

いやーもう、米原からエルダー(日本が世界に誇る真田広之)がひとり乗ってくる、という事実だけで滋賀県民は今後100年強く生きていける。エルダーのための水墨画米原。ええよ、ええよ。大好きほんまに。

物語が加速する終盤の全てが、米原〜京都間で起こってると思うだけで滋賀県民は今後100(以下繰り返し)

エルダーが、レディバグに壮絶な過去を語り、レディバグの人生を肯定してあげて朝日が昇るところ。レモンが、タンジェリンにトーマスのシールを握らせて最期のお別れをする、あのあたりが、私が住んでいるところを絶対に通っているんです。
そして、最後の最後いよいよ京都駅に到着する手前で琵琶湖が映る。本当に、本当に嬉しい作品です。
全然トンチキじゃないし、悪意がないし、日本を好きな人が、ちゃんと日本を自分たちのフィルター通してファンタジックに美しく描いてくれたんだなと思います。

エンドロールで、日本高速鉄道の切符が映るんですけど
デパーチャー19時半(東京)
アライブ7時半(京都)
って書いてるんですよ。

いやさすがに時間かかりすぎやろがい爆笑
日本長ぇ!!!ってなりました。LOVE

「山崎」のパケぱくりの「岩井」っていうウイスキーが出てきてたり、かわちい…ってなる小物満載でした。

日本語のカタチ、漢字のかっこよさを見せる。っていう気合いも感じるし、日本の音楽や文化へのリスペクトもめちゃ感じました。日本語って、3種類のカタチがあって、どう考えてもデザイン秀でてんな、ってほんまに思います。外国語として捉えた時に、新しい言語として勉強するには難しすぎると思う。日本人で良かった。

あと最終的に「真田広之…」としかならない。
真田広之がカッコよすぎる。あのドドドドカッコいい真田広之が乗ってくる駅は米原駅ですからね。
ほんま滋賀県民は今後100(以下繰り返し)

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