前回、山下良道さんのお釈迦様の言葉の引用部分を抜粋しました。
今日は、ここをもう少し詳しく見てみますね。
体が楽になる、とか、集中力がつく、ということも結果としてあるのですが、何よりも、人間関係をリセットすることが大切になってきます。考えてみれば、ストレスで体も心もしんどいのも、集中力がないのも、人間関係の悩みで煩わされているケースがほとんどかもしれませんね。
全ての悩みは人間関係の悩みであると、アドラーは言いましたが、確かにそうかもしれません。山下メソッドでもまずはそこを断ち切ってリリーフピッチャーに活動してもらうわけですね。
ここで山下メソッドの特徴的な、他人の幸せ、しかも家族や友人などではなく、見ず知らずの人の幸せを願うというのが出てきました。瞑想の仕上げにおまけとして「せっかくだから世界人類が幸せになるように祈って気持ちよく終わりましょう」とかじゃないんですよね。なぜ、これがそんなに必要なのでしょうか。
だんだんと、その理由がはっきりしてきました。さっきのコンビニですれ違った人の幸せを願うっていうのは、最初の練習だったかも知れませんね。本筋はこのみなさんが、怒りや恨みや憎しみや嫉妬をずっと長期にわたって抱いてきたあの人にありそうです。失恋した恋人や毒親かもしれません。
仕上げはこれです。
自分にとって、最大の邪魔者を消してしまった後は、まだ会ってはいない、自分には直接的な害を及ぼしていない人に対しても、その人の幸せを祈ろうというわけです。
今度はこのプロセスをビジュアルで理解してみる。
さて、山下メソッドが目指すところはわかりました。
ただ、その場にいないので、まだイメージが湧きにくいですね。
そこで、今度は山下さんも鼎談の一人であるこの本の力を借りて、さらにこれをビジュアルで理解していきましょう。
この中に、とても示唆的な、マインドフルネスの本質をズバリ表した絵が出てきます。
順番になってまして、こうなります。
もともとは、山下良道さんの師匠である、曹洞宗内山興正和尚の著作『進みと安らい 自己の世界』で語られる世界なのですが、この鼎談を読むと多面的によく理解できますので、そっちに依拠して解説してみます。
次回はここから参りますので、お楽しみに!
(^-^)