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中国留学を待ち続けた3年間

長かった日本でのオンライン留学生活にようやく終わりを告げられそうだ。

中国政府により正式に留学ビザ取得が許可され、
2023年2月、約3年越しの北京渡航が決定した。

本来中国で過ごすはずだった3年間は
コロナにより丸々日本で過ごすことになった。
あの時、誰がこんなにも日本に留まることになると思っただろう。
書きながら3年間という時の流れに我ながらびっくり。

この節目を機にこれまでの感情を書き留めておきたい。

2020年2月、北京渡航間近。
こんなことがあるのかと思うほど
ドンピシャに未知のウイルスが世界中で流行り始めた。

留学は延期になった。

2ヶ月後には行けるだろう
遅くても夏には行けるだろう
休学明けに行けるといいな
3年の後期も行けないかもな
卒業までに行けなくてもしょうがない

最初の頃は何度も期待をした。
その度変わらない現実を目の当たりにして
ただただ思い知ったのは
自分が努力してもどうにもならないことがあるということだった。

だからなのか、ここ3年間で得意になったことは
期待しないことかもしれない。

一年生の時同級生だった友達とはこの3年でバラバラになった。
「今あの子どこでどんなことしてるんだろう?」
久しぶりに会う友達とそんな会話をする。

私の置かれていた状況はかなり特殊だったと思う。
少し脱線するけど、この21年間を振り返ってみれば
私の大きな選択は常にマイノリティだった。
”人と同じことをしたくない”
そんな気持ちが大きく
実際の選択に強く影響しているように思える。

今の進路を選ぶ高3の初夏、担任に言われた。
「あなたの4年後が見えない。」
絶対に結果を出すと決めたのに
その言葉はこんな形で現実になってしまった。笑

2021年くらいから
世界が徐々にコロナ前の生活を取り戻し
他の国に留学予定だった子は次々渡航していく中で
自分の置かれている状況は何ひとつ変わらなかった。

一番やりたかったことが
目標を持って毎日頑張ってきたことが
目の前で閉ざされてから
終わりは全く見えなくて
毎日部屋で授業と大量の課題を捌く日々

辛かったなぁ!!!!!!!!

もちろん毎日が辛いわけじゃない
楽しいことも嬉しいことも沢山あった。
でもどこかで苦しい自分がいるというか
心の奥の奥を色で表すなら灰色。

でも決して悪いことだけではなく、

奨学金で他大の授業受けたり
プログラミング勉強してみたり
学生団体入ってみたり
憧れの人と一緒に活動できたり
旅にたくさん出たり
別の進路を検討したりもした

とにかく時間を有意義に
受け身じゃいけないと
早々に切り替えて色んなことに片足を突っ込んだ。

正直留学に行けない分を取り返さなきゃと必死で
空回りしていた部分もある。
上手くいかないことも多かったけど
自分でも驚くほど行動して
自分とよく向き合った。

結果、”日本にいれて良かった”
この結論に至ることができるのは
苦しいながらも、もがいたからだと思いたい。

友達がくれたゲッターズ飯田の占いの本には
苦労の3年が終わり、前に進む年と書いてあった。
運も人生のうち。
単純な私は占いの勢いに乗じて前向きにやっていけそう。
銀のイルカ座万歳!

それから、私とこれまで関わってくれた人との繋がりは
どんなに些細なことでもここまでの支えと学びだった。
本当にありがとう。

渡航まで残り約1ヶ月。
今まで浸かってきた心地良い環境から出て、
ようやく一歩を踏み出せる。

2023年は中国で目一杯の努力と新しい挑戦をする。
人の目は気にしすぎず、力みすぎず
自然体で軽やかに楽しむ。
自分との約束。

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