マイクロフォーサーザー(造語)LUMIX S9予約しました。
私はマイクロフォーサーズから写真に入った口の人です。
アラフォーで、身体上の性別が一応女という非力な私のカメラ選びの初めの基準は、「とりあえず軽いものが欲しい。」
そこから始めたので、初心者向けカメラの比較対象サイトなんかで調べた購入基準の項目は、まず軽さ。
重さを見比べてみると、「マイクロフォーサーズ」というセンサーサイズが一番軽いというのをこの時初めて知りました。
マイクロフォーサイズの良さは、軽さ・携帯性の良さ・初心者でも手に出しやすい価格のお手軽さ・レンズも軽くて豊富。
欠点といわれる所は、フルサイズやAPS-Cに比べ、センサーサイズが小さいので暗所に弱く、ノイズが出やすい・背景をぼかしずらい。など。
携帯のカメラでなく、レンズ交換式のカメラを買おうと思った動機は、仕事で(デザイン系)食べ物のPRをする時に、自分で思い通りにカッコいい写真が撮れたら、広告も作りやすくない?ってところからだった。
そこで行動力だけが誇れる長所の私は、すぐさまフォトスタイリングという講座に申し込んだ。
その講座の内容は、お洒落で素敵なテーブルフォトなんかをきちんとスタイリングして、カメラの基礎知識も学びながら撮れるようになる講習だったのだけれど、きちんとした講座だったので、きちんとしたカメラも必須だったため、レンズ交換式のミラーレス一眼カメラを購入した。(別途携帯カメラ用の講座もあったけど、私が受けたいのはちゃんとしたカメラのものだった。)
講座用に買ったカメラだけれど、せっかく買うなら、いつかそのカメラで月のクレーターも撮ってみたいという願望もあったので、時を経て念願のクレーターを撮れる位の高倍率のレンズを購入し、撮ってみても、思っていた通りのクレーターが撮れる位の高倍率レンズもマイクロフォーサーズならめちゃくちゃ軽い事に感動。
(フルサイズなら、よくバズーカと言われているすごいレンズを想像して頂けたら、カメラ民でない方にも想像が出来るかと思う)
初心者だから、センサーサイズなんか気にせず「軽いが正義!」そして「自分のおこずかいの範囲で買えるものを」という事で、一番最初に買ったカメラは最軽量ミラーレスと言われていたLumix DC-GF10W、ダブルレンズキットの中古です。
この時は、清水の舞台から飛び降りる位の覚悟で購入した、初めての高額カメラ。(後にカメラとは、突き詰めるともっと高額なものだと思い知る事になるのですが)
このカメラの良さは、軽いので、ガンガン散歩カメラとして使える。
今年、ひょんな事から東京に行くきっかけがあり、子どもと旦那様を置いて一人で重い荷物を背負って東京に一泊に行った時も、このカメラは軽くて邪魔にならず、観光客でごった返す東京の名所でも、邪魔になることなくいろんな景色を収めることができた。
仕事用にマイクロフォーサーズの中でも、もっとしっかりしたLUMIX G9-proもこの時は既に購入し、使用していたけど、改めてこのカメラのまち歩き用カメラとしての良さに気づいた旅でもありました。
すべてJPEG撮って出しなのでちょっと甘かったり、色がもうちょいと感じられるのもあるかと思いますが、これはこれで、どこに納品するものでもないので、自然な色味で好きです。
軽くてどこにも持っていけて、気を使うことなく「写真を撮る」という事を純粋にたのしめる。そんなカメラでした。
それなのに(腕次第ですが)「モニターに写した瞬間、はっとするような、APS-Cにも、フルサイズにも負けない1枚が撮れる時がある。」(自分比)という所が気に入って、世の中フルサイズ1強(APS-Cもですが)ですが、ぶれる事無く(お金もないので)私にカメラの楽しみを教えてくれたマイクロフォーサーズを愛し、仕事用にはマイクロフォーサーズの最高機(当時)と言われるG9-PROをこちらも中古で購入し、愛用してきました。
トップの猫画像はマイクロフォーサーズのLUMIX G9-PRO レンズはPanasonic leica 12-60mmで撮ってます。
最近、カメラを勉強したおかげで、写真が綺麗と言ってもらえ、従来のデザインの仕事以外にカメライターとしての活動も広がりました。
その活動を続けている内に、もし次にカメラ買うなら、本体は小さくてコンパクトだけど、夜の撮影や暗い店内でもノイズあんまり感じないフルサイズかAPS-Cで何かかっこいいの欲しいな。とぼんやり考えていました。
いろんな方のカメラ遍歴見て、いいな。いいな。と憧れ、RICOHのGRIIIにも憧れたが、売り切れ。在庫なし。
見た目がタイプな「SIGMA FP」にしようかな。
同じくらい軽いのに機能がぎゅっと詰まった「SONYのa7CII」にしようかな。
という所まで考えが詰まってきたけれど、プロカメラマンとして活躍されている数人の知人の意見を聞いて、一意見で、SONYのa7IIIが中古で安くもあるし、a7Cシリーズよりも使った感じが抜群に良いからそちらの方がよいでっせ。という意見を頂戴し、そのご意見にかなり傾き、a7IIIをまた中古で購入しようかな。という所までだいぶ気持ちが固まっていました。
仕事場でたまに借りるCanonのフルサイズの良さも重々感じていたし(操作がわかりやすいUI)、色々なメーカーで、今度はフルサイズを使うのも勉強かな。と。
しかし、そう思った矢先に使っていたノートPCが壊れた。
仕事で必須なので、先にノートPCを買わなくてはいけない。
しかし、世は物価高。ノートPC4年前に買った時より倍ほど値段上がってますやん。
Macbook proなんか高すぎて買えません。
しかし中古ならとか思っていたけど、買おうと思っていたサイトのローンの審査が厳しいので下りず。
そこで、前回も購入した"HP ヒューレットパッカード"は、無金利で36回まで分割購入ができるので、HPで選ぶことにする。
PCの値段の高さにもうやけくそになり、息子がゲームをするときにも使えるようなNVIDIA搭載のIntelCore7、メモリ32GB、ストレージ1TBというハイスペックノートPCのハイパフォーマンスモデルSPECTREの16インチをキャンペーンで数10パーセント値引きになって32万円という高価格を分割で購入。
(まぁ、これはこれで届いたらすごく使いやすくて満足しているのですが)
Windowsでもこんな値段になっているのかと衝撃を受けた。
ああ、これで新しいカメラ買う夢もしばらく遠のいたな。こういうのは縁のものだから、今回は縁がなかったと思って諦めよう。
そう思っていた矢先。
Panasonicから新しいカメラが出るとのリーク情報がXなどでちらほら出てきた。
なんですと?と、興味津々で調べてみると、フルサイズなのに最軽量で高倍率ズームと標準ズームのキットが選べて、9月までの予約者には、特典で26mmのF8のパンケーキレンズがついてくるとな。
更にオリジナルのアプリで、プロが作ったLUT(カラーフィルターのようなもの)を無料でダウンロードし放題の上、アプリ上でLightroomでの現像作業同然の処理が出来るとな?しかもLUTは重ねがけができる?
すごい遊び心のあるカメラだと思った。
もちろん、こういうのは仕事上では全面的に使えないのはわかっている。でも、私、まち歩きやテーブルフォトで、さっと処理してSNSに掲載したりするのに(仕事でもプライベートでも)、正にこんなカメラ欲しかったんだよな。
遊び心があって、楽しそう。
かなり魅力的だと思っていた時に、例のstockphoto使用の事件で火がつき、大炎上した。
世間ではかなりバッシングの嵐で、まぁ、それは本当にその通りだと私も思ったけど、良いと思って使っていたLUMIXが全然知らない人にクソミソに言われてるのを見るにつけ本当に残念な気持ちになった。
そりゃあ、CANNONもNikonもFUJIFILMもSONYもOM SYSTEMもペンタックスもライカや海外メーカーもすべて良いのはわかってる。
Panasonicがカメラ業界ではマジョリティではなく少しマイノリティ扱いされているのも、カメラ業界の方々と接している内に理解はしていた。
でも、なんだか新しい事しようとしているこのカメラの事は、そこまで言わなくてもいいんじゃないか?
全部揃ってるスペックのカメラって、もういろんなメーカーから十分すぎるほど良いのたくさん出ているよね?
そこであえてのこの選択なんじゃない?
多分SNSとかで遊んだり気軽にアップしたりするのに、携帯よりも美しい絵にするのにわざわざrawで自分の色を出して現像したのを携帯に移して…とかいう手間をかけずにしたいと悶々している層に向けてのカメラなんじゃない?
私もLUMIX S9のスペック見て、ええ!ホットシューないのか!ストロボ使えないやんか!コンデジのGRですらワイヤレスで光らせたり色々使えるのに!と思ったし、目が悪くなってきているので、EVFないのもきつい。
あるやつを使ったら、ないとやっぱり画角確認するのに不便。
雑に扱いがちな私に防塵防滴ないのも危険だし、フリッカー出るのも地味に設定替えないといけないから面倒だな…とか、色々思った。
でも、私のようなものでもカメラの楽しさを教えてくれ、毎日の潤いを与えてくれたカメラメーカーが新しいカメラ出したのに、カメラ機能と関係ない所で評判落として、せっかくの新しい考えの、売れるためにハイスペック全振りするのではなく、結構チャレンジ精神溢れる割り切りを選んだ遊び心ある良い商品が沈んでしまうのは嫌だな。と思った。
なので、結構世間の評判とか気にして物を購入する事が多い私ですが、今回は迷わず予約する!お金がないけど絶対買おう!と決心し、予約しました。
予約した後に、私は月撮ったりしたいので、28-200mmの高倍率ズームキットにしましたが、こちらだけでなく、手軽にカフェや飲食店で食事を撮るような明るいレンズや単焦点レンズが欲しいなと思い、Lマウントのレンズを探していますが、他のマウントより中古レンズが少なくそこがちょっとジリジリしています。(何せ資金がないもので)
このカメラに合わせるなら、大きくなくバランスよくなりそうな
本命レンズはSIGMA45mm F2かな。
しかしLUMIX S 50mm F1.8も描写が良さそう。
フォクトレンダーのレンズも欲しいけど、Lマウントない?
アダプターで変換しなきゃな。アダプターも買うと、更にお金かかるな…!
でも、カメラとレンズのキットで約29万円使ってるから、しばらくお預けかな。(ノートPCも買っているので、29万円どころではない)
なので、1万円台で出ている(!)今静かな話題の中華レンズなんかを試してみようかな。
これもMFで、オールドレンズみたいな味があるってレビュー見て、密かに欲しくなってる。
なんて、毎日noteやほかのサイトでレンズのレビューを読みながら、レンズ選びを楽しんでいます。
新しいカメラを買って、何のレンズにしようか考えてる今が一番楽しい時間かもしれませんので、到着までわくわくしながら色々考えたいと思います。
この話を書いている途中で、LUMIX S9が供給不足とのニュースが流れてきた。
なんだよかった。やっぱりネット上の一番大きい声が世論のすべてではないんだなぁと、実感。
S9のコンセプトが、多くの人にも理解されているなんて、予約した当初は、砂漠の中に1人取り残された位、ちょっと不安で心もとなかったので、同じような事したい人が実は一定数いた事に、砂漠にオアシスを見つけた時位嬉しい。
Panasonicさん、良いもの作っているので、これを機に、広報の仕方を改善して、更に良いもの作って、本質と関係ない所で叩かれたり評判落として、他のカメラメーカーさんと差をつけられないように頑張ってくださいね。
どこ目線の誰やねんという発言ですが、LUMIXから写真の楽しさに目覚めた者として、心から思っています。
不公平にならないように、他のメーカーの物もよく触り、私自身もカメラに対する知識をもっとつけていきながらも、陰ながら応援しています。
新しいカメラが増えて、私のカメラライフが更に広がり、楽しいものになりますように。