2022年の7冊目『ジョブ型雇用社会とは何か』

2022年の7冊目(3/7)

濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か』岩波新書(2021年)★★★

 『新しい労働社会』を読んだのは2010年。当時、「新書らしい新書を読んだ」という感想を書いた。
 予想どおり、内容が濃く大変勉強になる本だった。ただ一読しただけでは、十分に理解したとはいえない気がする。私は社労士試験の勉強をしていたこともあり、少しはましだったが、本書の内容をきちんと理解するためには、人事管理、労働法、社会保障制度など、前提となる知識がどうしても必要だと思う。特に、賃金と労働時間の章は結構難しかった。
 本書を読んで理解できない箇所を丁寧に勉強していけば、知識は確実に身に付く。