ピアノだけを教えるレッスンに固執しない指導法(作曲法)

今日はピアノを弾くのも好きですが、作曲に興味深々な生徒さん2人に、絵本のBGM作曲を宿題にだしてからの最初のレッスンでした。

小学校2年生の生徒さんが本を読み進めながら、嬉しそうに曲をどんどん弾いていきます。
その姿をみて、このレッスン方法に変えて、本当によかったな。と思いました。なぜなら、ピアノ曲を指導する場合、「楽譜に忠実に、間違えないように弾く」という考えの元で、レッスンを進めていくので、
生徒さんの創造性も、決められた音符の中でしか、発揮できないからです。

もちろん、そういった「楽譜ありきの音楽」に関わっていくのも大事ですが、自らの力だけで音楽を生み出す能力を伸ばしていくことは、心の解放や、自己理解、自己表現、音楽を素直に楽しむ方法として、とても大事なことだと思っています。

そういう、「自分を出す」という作業が、楽譜があると、「楽譜があるのを弾く方が簡単だから。」や「自分で考えた音楽を出すのが恥ずかしい」という気持ちで、埋没していってしまう場合が多くあるように思います。
ぜひ、楽しく、楽譜にとらわれずに音楽を奏で続けていく方法も、覚えていってほしいと思っています。


その絵本のBGMですが、人によって、こんなにも曲調がかわるのか💡と目が大きく開く思いで聞いていました。
短調を中心に音楽を展開していく生徒さん、四七抜き音階のような独特な音階で展開していく生徒さん。とても聴きごたえがありました💡88鍵をあますところなく、子供のころから使えるのが、作曲のいいところでもあります。絵本に紡がれている言葉の機微が、音楽で増幅するように気を付けながら、作曲できるように、一緒に考えていっています。

ピアノの指導だけにとらわれず、生徒さん一人一人の、音楽でやりたいこと、を具現化できる方法を伝えていきたいと思います。

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