【読書記録】寺地はるなさん『川のほとりに立つ者は』双葉社

世界は暴力で満ちている。
あんたがそれを知らないのなら、
ただ運に恵まれただけだよ。

＼今日は、何、読む？／
寺地はるなさん『川のほとりに立つ者は』双葉社

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【この本を読むきっかけ】
図書館の本屋大賞ノミネート作品コーナーで発見。
＊図書館では、いろんな特集コーナーで本を紹介してくれてます。
表紙に心を奪われました。

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寺地はるなさんは残酷な作家だ。
ラストシーン。
松木や、樹が目撃者なら、伏線が繋がり、大団円を迎えることが出来るのに、事情を知らない清瀬に目撃させ、読者にだけ気づかせる。
いくらでも感動的なシーンに出来るのに、そうはさせない。そんな決意さえ感じる。
私が読んでいるのはあくまでも物語で、どうしても自分にとって心地いい結末を期待するけど、予想を裏切られて初めて、そんな自分の気持ちのおこがましさに気づく。

【寺地はるなさんは、こんな作家さん】
1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。

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@yukko_inoue_222

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