見出し画像

川崎フロンターレの財務状況・収支構造を深堀りしてみた①

どうも、ゆっけです。
きっと多くの人が思っている世の中の何でだろ?やどっちが良いんだろ?に対して、何かしらの回答を出すポッドキャスト『INEチャンネル』を配信しているので、是非お聴きください〜

さて、今回はJ1最強クラブ川崎フロンターレの収支深堀をやってきたいと思います!
サッカークラブのお金にまつわるはなし第2弾となります~
第1弾では、FootballMoneyLeague2020を元に、欧州のサッカークラブの収入について書いたのでぜひこちらも気になる方は読んでみてください!

Jリーグクラブで収支をみることに決めた理由

前回の記事で、欧州サッカークラブの収入TOP10を見て気になったことが2点

1点目は、日本クラブの規模はどれくらいなのか
やはりここは気になる。世界とどれくらい差があるのか
イニエスタ効果で収入が話題になったヴィッセル神戸ですら、収入額で10倍弱の差があることが分かった前回
世界との差は大きそう、、、

2点目は、サッカークラブの収支構造がどうなっているか
一般企業で収支分析するときも然りかとは思いますが、
サッカークラブも収入だけ見るのでは足りない

やっぱり支出も見て、シーズンの収益がどれくらいなのかを見てみる必要がある
さらにいうと、クラブの財務状況を見るために、損益だけではなく、貸借対照表も見ていく必要がある

このあたり、マドリディスタとしては、レアル・マドリードで見てみたかったのですが、
日本語文献無さそうということでひとまず日本のクラブでやってみることにしました

ということで、とりあえずJリーグ2021年王者川崎フロンターレを見ていきます!
※ゆっけは最近のJリーグ事情を把握出来ていないです、すみません。。。

まずは、基本情報

本拠地

川崎フロンターレは川崎の等々力スタジアムを本拠地とするJ1クラブ
noteもやってるみたいです

ゆっけの勝手なイメージ

・近年、三苫や田中碧など海外に移籍する選手が多い
・主力を移籍で引き抜かれていても、下部組織がしっかりしているため、次の選手がどんどん出てくる
・(引退してしまった)中村憲剛や家長昭博などベテラン勢がチームを締める
地域密着型チームで川崎市と町おこしみたいなこともやっている
親会社が富士通であり基盤はしっかりしている
みたいな感じです

今回はチームの紹介ではないので、詳細は割愛しますけど、
HP見たら結構色々な取り組みをしていて、
かつ大手企業やコンサルファームとパートナーシップを締結しているようで面白いクラブだなと思いました

近年のリーグ順位

近年は最強みたいですね
2017年:1位(勝ち点72)
2018年:1位(勝ち点69)
2019年:4位(勝ち点60)
2020年:1位(勝ち点83)
2021年:1位(勝ち点92)
特に2021年は、2位の横浜Fマリノスの勝ち点が79なので圧倒的に強かったことがうかがえる、、、つよし

入場者数

2017年は年間47万人いた入場者数は、2021年は14万人と1/3以下に
コロナの影響をもろに受けてるのが分かります

入場者数の減少は、試合中の選手への応援が少なくなるのはもちろん、
チケット収入やグッズ販売収入が減少するためクラブとしてはかなり痛手

ちなみに、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)もコロナの影響が出ている様に見えますが、
調べたところ、2020年は不出場、2021年はホームでの試合なし、のため、
入場者数は0のようです

2021年の入場者数はコロナ前の1/3

客単価

入場者数の減少だけでなく客単価まで減少していたら結構厳しいだろなと思っていましたが、
コロナ以降は、コロナ以前の1.5倍くらいの水準となっています
3,450円ですので、入場者全員が首にかけるタオルを購入している、くらいの感覚でしょうか

リーグ戦平均入場者数は減少しているが、客単価はコロナ前の1.5倍に増加

要因はなんでしょうか
コロナ以降の客単価は、当然ですが、コロナ以降に観戦しにきた観客によるものです
では、コロナ以降に観戦しにくる観客はどんな観客か
仮説ですが、川崎フロンターレが本当に好きなコアなファンが来るのかと思います
そんなコアなファンは、スタジアムにいけば色々なグッズを購入するでしょう
その結果、客単価が上がっているのかなと推測します
もしくは、川崎フロンターレが来場してくれた観客にお金を落としてもらえるような取り組みをしていたのかもしれませんね

つぎは、貸借対照表(B/S)で財務状況をチェック

ここからは本格的に、財務状況を見ていきます
まずは、17-21年の貸借対照表
コロナ元年の2020年を除き、規模が拡大しているのがわかります

2021年の総資産は42.9億

さらに、
・負債(オレンジ)<資本金(緑)
・利益剰余金が2020年を除き増加⇒年間の収益も黒字
ということで財務状況的には、かなり優良クラブということが分かりますね

1点分からないことは、
2020年から2021年にかけて、流動資産・流動負債が10億ずつ増加していること
項目は、それぞれ預り金・預け金が10億ずつ増加しているのですが、要因が全く見当つかず、、、なんだろ

損益計算書(P/L)は、、、

ということでいったんここまでにします
次回は、損益計算書(P/L)を見ていきたいと思います!

各データの出所

最後に今回使用したデータの出所だけ記載しておきます

J.LEAGUEクラブ経営情報の『2021年度 クラブ決算一覧』

川崎フロンターレの『決算公告』2021年度・2020年度


この記事が参加している募集

#サッカーを語ろう

10,783件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?