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話すことが苦手なのに、人前で話すチャレンジをしてみたら、どうなったか

「人前で話す」ということ、すごい苦手なんです。それも、ちょっとやそっとの苦手じゃなくて。自分が話すとこんなことが起きます。

・自分の心臓の動悸の音が大きすぎて、話しづらくなるぐらい、緊張する
・緊張がわかると、ものすごい早口になって、一文が長くなる
・そのうち、だんだん自分でも何話しているのかわからなくなる
・聞いている人が「この人何言いたいんだろ」と困惑の表情を浮かべる

そして毎回、軽く落ち込みます(ズドーン)。

こんな感じなので、人前で話す場に出ていなかったのですが、今年はなぜかその「苦手なこと」に一番挑戦した年でした。リアルイベントを開催したり、セミナーに登壇したり、twitterスペースのホストをしたり…。

結果、話すことが上手になったのでしょうか?

いえ、残念ながら、そんなに簡単ではいきませんでした。でも、苦手なことに挑戦することで、自分のなかでちょっとだけ良い方向に変わってきた気がします。今回はその変化についてのお話です。

話すことになったきっかけ

まずは、「なぜ人前で話すことになったか」ということから。そのきっかけは、web3のコミュニティに入ったことでした。

コミュニティはいろんなバックグラウンドを持った多様な人たちの集まりです。それぞれが経験してきたことをシェアすることも頻繁で、たとえば「Notionのこともっと知りたいから、勉強会開きましょう」という流れになることもしばしばあります。気がついたら、わりと自然にコミュニティ内でのイベントで話す機会が増えていました。

そんなことを重ねていると、今度はコミュニティでの経験自体をセミナーで話すことになったり、podcastに呼ばれてweb3のことを話したり、twitterスペースのホストになってゲストを呼んでお話することになったり、コミュニティの外でも話すようになりました。(今はweb3界隈で活動している人自体が少ないから、登壇者として呼ばれるみたい。)

毎回苦手だな…と思って臨んでいたのですが、だんだんと以下のような変化が起きてきました。

「出来ない自分」を受け入れて、強くなってきた

初めはいちいち落ち込んでいたんですが、あるとき「別に自分はプロじゃないんだから、最初からうまく話せるわけないか」と思ったら、ちょっぴりラクになれました。

努力は必要だけど、うまく出来なかったらしょうがない。どこかに「すごいと思われたい」という浅ましい自分がいたので、その思いをスパッと切って、自分自身を評価することをやめてみました

そうすると、メンタルへのダメージがだいぶ減りました。ちょっとは精神的に強くなったんじゃないかなと思ってます。

次の挑戦へのハードルが低くなった

苦手なはずなのに、いつも終わったら「次はこうしよう」と考えるようになりました。何事も一回上ると、次への段が低く感じるようになるんですね。

もっとゆっくり話そうとか、目線を動かすのをやめようとか、出来ないことが多いからこそ、具体的なアイデアが浮かんできます。

「結果」よりも「行動」にフォーカスがあたって、次の挑戦をポジティブに考えられるようになりました。

緊張している状況さえ、楽しめるようになった

緊張することがとにかく「イヤ」だったのですが、緊張しているときでさえ、楽しめるようになったのは大きな変化でした。

心臓がドキドキしだしたら「あ、自分、また緊張してる。笑えるなー。」と客観的に捉える自分がいるのです。

そんな自分を見つけたら、ちょっと口を閉じてみる、息を吐いてみる、そして相手が何を聞きたいのかもう一度考えてみようとします。

そんなことしてもすぐに緊張は消えないのですが、「緊張さんにやられっぱなしにしないぞ!」と、ゲームのように捉えて楽しむことができるようになりました。

挑戦は「心理的安全性が確保されている環境」でしたほうがいい

さいごに、挑戦する環境についてです。

自分の場合は、仕事ではなく、コミュニティという組織においての挑戦でした。ありがたかったのは、メンバーの存在です。「やってみたら?」と後押しをしてくれるメンバーや、一緒に登壇して助けてくれるメンバー、そして、忙しくてもかならず聞いて感想を言ってくれるメンバーもいました。

助けてくれるメンバーがいる組織だったから、迷わず一歩を踏み出せたのだと思います。なにかにチャレンジしようと思うとき、そのような存在がいるかどうかは重要です。

もしかしたら、心理的に安全性の高いところにいれば、あえて挑戦しようと身構えなくても、おのずとコンフォトゾーンから抜け出すきっかけが降りてくるのかもしれません。

まずは、良い組織を見つけて関係を築くこと。そして、チャレンジできる状況になったら、苦手なことでも挑戦してみること。そんな環境があるのは、成長の機会としては理想的です。

まだまだ話すことは上手になれないけど、今後もあらゆる挑戦を「楽しんで」コミュニティでの活動を続けていこうと思ってます!

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