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ブラジルの音楽事情

ブラジル在住の私の視点から、ブラジル音楽事情を書いてみたいと思います。

ボサノバ

日本でブラジル音楽といえばボサノバだと思います。日本人がブラジル人に「ボサノバいいよね」と言うと「え、そうなの?」という反応がブラジル人から返ってくるのがお決まりです。

そう、ブラジルでボサノバを聞く人に私は未だ会ったことがありません。どこかにボサノバが好きなブラジル人はいると思いますが、なかなかいません。ブラジルでのボサノバは、日本の演歌と同じ位置付けだと思っています。

ポップス

大人気です。ラジオやお店でかかっている曲は大体アメリカのポップミュージックです。Taylor SwiftやJustin Bieberはもちろん、The WeekndやEd Sheeranなど、ブラジル公演のチケットは即完売です。

カントリー
でもブラジル人が最も好きなのはカントリーミュージックです。例えば、Jorge & MateusやAna Castelaなどビーチや車でよく聞かれているのが、ブラジルのカントリーミュージックです。自国の言葉の歌詞はやはり心に刺さるようです。

クラシック
日本よりクラシック愛好家は少ないですが、一定数います。私はクラシック音楽が好きなので、よくコンサートに行きますが、いつも客席は埋まっています。

ちなみに日本ではピアノを習っている、あるいは習ったことがある人が多く、ちょっと弾けるという人が結構いると思います。

ブラジルではその割合は日本と比べてかなり少なく、金銭的余裕がないとできない習い事です。「ピアノ弾けます」と言うと「すごい!」と言われることが多いです。

J-POP
日本好きな人はJ-POPをよく聞きます。私はYOASOBIを日系人から聞いて知りました。まだYOUTUBEでしか知られていなかった時期なので2019年ぐらいだったと思います。日本ファンの人はいつもアンテナを立てているので、私が逆によく教えてもらっています。

演歌
日系人は演歌が好きな人が多く、演歌の全国大会もあります。なぜか演歌や歌謡曲を習ったり歌ったりすることを「カラオケ」と言い、着物を着て舞台で熱唱する人も多いです。

紅白に出場経験がある演歌歌手が、私が住んでいる町に来たときは、熱烈大歓迎されていました。ちなみに私も知り合いの日本人もその演歌歌手のことを知りませんでした。

K-POP
パンデミック前後で大人気だったK-POP。特にBTSの人気はすごかったです。BTSのDynamiteはどこに行っても耳にしました。

音楽を職業にすると

ブラジルの音楽の先生は日本と比べて、地位が低い印象を受けます。原因は給料の安さです。大抵、パーティーや結婚式で生演奏をしたり、ライブハウスで演奏したり、アルバイトを掛け持ちでしている人が多いです。

以上、私の視点からのブラジル音楽事情でした。


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