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ギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンド
惚れた相手を手に入れたいと思うのは、人間の業であろう。
人の心は金では得られないが、幸いにも私が惚れた相手は植物であった。
私は金の力で惚れた相手を手に入れたのである。
私が一目惚れをしたのは、つるバラのギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンドである。
一昨年、念願の庭付き一戸建て住宅に引越し、昨年12月にギスレーヌの苗を迎えた。
そして今年5月、我が家での初めての開花シーズンである。
愛らしい杏色の蕾が開くと徐々に白く変化していく。
朝、杏色で開いた花が夕方には桃色に、あるいは純白に変わっている。
眺めていて飽きない花である。
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まだ幼い樹だというのに、次々と蕾がつく。
本来なら摘蕾をして咲かせないのがセオリーなのであろう。
分かってはいるが、小さな蕾を摘んでしまうのが忍びなく、自然のままにしている。
バラは上手に育てれば長く生きる植物だと聞く。
私はサボテンを枯らした過去を持つ女である。
グリーンハンドならぬ、限りなくブラックなハンドの持ち主なのだが、愛するギスレーヌのため、頑張りたいと思う。
補足:ギスレーヌの隣に写っているのはクリスティアーナです。レモンの香りがします。初めて会った時に、「バラなのにレモンの香りがする!」と驚きました。これもギャップ萌えなんでしょうか…。
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