令和2年の微笑み返し

もう公式がここまでやってしまう時代になったか。
半沢直樹のラジオドラマとスピンオフコミックを見て、そう思ったのです。

作中有数の愛されキャラというかネタの多いキャラ・黒崎俊一。
ラブ之助さん演じるイカした口調と外見のギャップ、いや一回転して釣り合ってるところがすごい公務員だ。
真面目に仕事しているだけなんですよね彼ってそういえば。
まあ視点がどこに来るかで、感想なんて変わってしまうものですから。
それでオネエ口調(私と書いてアタシって発音してるわ)で部下の部下自身を握っちゃうようなキャラだけど、バイセクシュアル?ヘテロセクシュアル?この辺むつかしいんですが、まあ、とにかく恋愛対象は女性の模様。
女性も含む、なのかもしれませんがそれはわかりません。
妻との会話が普通に出てきました。
そのままの口調なのは想定の範囲ではありましたが、内容がやばい。
学生時代の悔しい思い出やら、デートで巨大迷路に行って出られなくなった話やら、なんだろうこのどこに需要があるのか結構把握してる感。
いいご夫婦ですわ、あるがままの夫を愛する妻だし。
ただ仕事が終わったらパリへ行こう、は死亡フラグにしか聞こえない。
ヅカオタ的にはベルばらのアンドレ並みの死亡フラグ、オスカルのこと思ってうっとりして、妄想オスカルがぺガ子乗って出てきて、場面転換…って感じ。
分かりにくいたとえになってしまったが、とにかく聞きながら笑いをこらえられなかったです。
ヒステリックで女性的な口調をやめて、低い声で穏やかに話したら仕事や部下との関係は円満になるも、自家中毒?を起こして死にかけるって、それ同人誌のネタじゃないんだから、あ、言っちゃった。
あと思い出したのは、マイナーな漫画ですが、織田シナモン信長。
戦国武将が犬になって現代転生という、織田信長フリー素材物の一つなのですが、そこに出てくる今川義元は現代ではギルバートという金持ちの家に飼われているミニチュアダックスフンドで、妻がいます。
その妻がマリー・アントワネットの生まれ変わりのリリーちゃん。
……パリに行けるといいですね、いつか。
真田丸2を願い続ける元真田信繁のコーギちゃんもいたりします。

そして小学生半沢直樹くん。
スピンオフコミックで公式ショタ学園パラレルとか、令和はじまったばかりで有頂天ですね。
しかも作家が大沖先生。
はるみねーしょんの作者に描かせるとか、どういう選定基準なんでしょうか、好きですけど。
そもそも小学校の忘れ物貸出係で貸出数を競うって何だ、教育的には忘れ物を減らさせるべきでは。
忘れても堂々と文房具やノートは借りられるんだよ、というのはいいことだと思いますが。
小学生は大胆な忘れ物しますからねえ…下手すりゃ身一つで学校に来る。
教科書は学校に置いててもいいんじゃないかな、重たいし。
正直ドラマの登場人物はある意味小学生の次元で行動しているという気もしますし。
半沢直樹くん小学四年生が土下座マニアでアホの子です。
まだ生きてるはずの親父の顔もうろ覚えです、小4なら仕方ないかもしれません。
倍返しはエスカレートして「百億万倍返し」です、小4らしいです。
同僚もとい同じ貸出係でクラスメイトの渡真利くんは「情報通有能メガネ」(by半沢)です。
どこから仕入れてくるのか気になります、体操帽を被っても前髪が出ているところも気になります。
なにより重要な情報は体育がドッジボールだったり給食がカレーでプリンが付くことな辺りは小4です。
下ネタやベタなギャグが好きなのも小4です。
ドッジボールに当たって唇が切れた場面はちょっとドキドキしました、すみません、中の人を連想した性癖です。
二人と同期の近藤くんはちょっとハラスメントで窶れてますが小4です。
6年生に嵌められたせいで心に傷を負い2キロ痩せたそうです、小4なので大変です。
彼らといる半沢くんは、時々ちょっと友情より土下座をいかにさせるかを気にするところがあります。
貸出係の上司もとい上級生の江島くんはまだ小学生ぽさを意識した顔でしたが、浅野くんはネクタイしてるしあだ名は「支店長」だし(貫禄があるから付いた割に微妙な地位のような…小学生的には)。
50代男性なんて小学生に毛が生えたようなものですし
大阪から転校してきたクラスメイトの東田くんや竹下くんは小学生ぽさを放棄されています。
成長が早い子っていましたよね、声変わりやひげとか、そういうことなんだと思います。
明らかに先生より老けたデザインですが、それは気にしてはいけないんだと思います。
ドッジボールでズルするのは小学生だと思います。
給食を配膳に来た6年生の小木曽くんはこの流れだと普通に小学生に見えます。
カレーやプリンを隠し持ち帰ろうとする、小学生的には大罪人です、プリンは大事です。
ここまでの流れはもちろん半沢くんをはめるための支店長の陰謀です。
支店長と東田くんの少年らしい友情写真が出てきまして、かわいかったです。
みっくんとか呼んでて子供らしいですね、東田もたーくんとか呼んでいるのでしょうか。
支店長は実は普通にいい子です、というか半沢くんが土下座マニアすぎるのが全ての原因です。
リーガル・ハイのスピンオフだったかしらと一瞬考えたくなりますが、テンションそこまで高くはなかったです。
というか渡真利と近藤、止めようぜこの土下座のために上級生を追い詰めてるやつ。
「土下座要求マシーン」とか自称しだして、それを興味深く生徒会長の大和田くんが見ている場面で一巻終了です。
きっと本当はウルトラセブンと昆虫が好きないい子なんですよ大和田くんも。
よく考えたら小学校は児童だから、生徒会長は自称なのかもしれないとか思いましたが。
黒崎くんとか出てきたらどうなるんでしょう、「つぶすわよ」は小学生男子には大うけしそうですが。
二巻以降も出てほしいです、是非ともに。

以降のスピンオフは、いっそ半沢花の日常とか、黒崎美咲の非日常とか、KISSやデザートで妻サイドの謎の世界を展開してもいいんじゃないでしょうか。
講談社青い鳥文庫版半沢直樹とか、子供に何を訴えかけようというのか。
個人的に一番気になってるのは、指輪をしていても飲みの場とかで一切家庭の話の出ない渡真利くんですが…。
中の人が半沢のアレクサとか言っちゃったからなあ。
実は半沢を助けに未来からやってきた友人とかだったりするのか。
近藤はシンガポールという名の戦国でげんきにやっているのか。
内藤部長は転職して不動産会社だか戦国時代だかにいるのでいいんでしょうか、グレートキャプテンはありですか。
そんなことばっかり考えています。
ラジオドラマ味方・知人・その他編も欲しいですねえ。
現代ここまでいろいろ盛り上がる存在はそうはないですよ、正直ドラマはストレスがちょっとあるのですが、こういったものを見ていると心なごみます、がんばれみんなー。



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