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ジセイ

私は未来の誰かが書くために死のう。

何年先かは知らないけれど、そこで言葉を選んだ誰かのために死んでいこう。才能は環境を選べない。天才は凡人に不可逆的に変化する。その誰かが駄馬として死なないために、私は書くことを肯定できる社会を作りたい。才能を持つすべての誰かが、千里を行く馬として称せられる可能性を捨てないように、私は生きよう。私は千里を駆ける馬ではないかもしれない、それでも、伯楽でありたい。だから、私は、誰かを待っている。未来の誰かよ、私のことはどうでもいい。雪屋双喜は喜んで死のう、未来のあなたのために。

だから、まだ死ねないんだ。神様。

2022.6.24 雪屋双喜

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