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バーチャル家族写真のススメ

先日、たまたま機会があって、家族全員のアバターでの集合写真を撮り、「#バーチャル家族写真」と称して載せたところ、わりとご好評を頂けたので、今日はそれについて書いてみようと思う。

1,背景

わが家の場合は、数年前から私がVtuberの真似事をしているため、こども達も「アバター」で何かをすることにわりと馴染みがある。
VRchat、cluster、REALLY、Vカツ、等々、アバター関連アプリも、わが家のこども達は以前から少し触ったことがある。

加えて、こども達は、中3と小6の女子なので、普段から「SNOW」などのアプリで自撮り写真を「盛る」ことにも余念が無い。

そんな背景で、今回「バーチャルで家族写真を撮る(作成する)」という行為と概念に、家族全員なんら違和感を抱かなかったように思う。


2,アバター作成

3Dアバター作成ソフト「Vroid」が日に日に使いやすくなっていることを受けて、以前から興味を持っていたこども達がアバター作成をやってみた。
小6の次女の場合は、私が隣で操作方法を教えて、2時間程度、
中3の長女の場合は、独学で、やはり2時間程度、
具体的な制作はすべて自分で行い、アバターが完成した。

↓こちらは次女のアバター。

↓こちらが長女のアバター。

面白いな、と思ったのが、二人ともどことなく本人に似ていること。
顔の造作がこんなに整っているのか?と言われるとそんなことは無いのだけれど、表情や雰囲気がどことなく似ている。
たぶん、各々の友人達に見せたら「あ~似てるw」と言われるレベル。


3,表情の調整

アバター作成もさることながら、今回「表情の調整」も各自が自分で行ったのだが、それが「バーチャル写真」として、(自分達にとっての)説得力を高めることに繋がったと思う。
各自の作った「アバターの画像」をただ並べただけでは、文字通り「アバターの画像」を並べただけにすぎない。
今回、たまたま「笑顔の写真」が必要になり、
まず「ママがテキトウに笑顔にさせて使っていいか?」と聞いた。
しかし、わが家のこども達は「ニッコリ」笑うタイプではない。
ここで、本人達も「自分のアバター」に「自分がやりそうにも無い表情」をさせられることに違和感を感じたらしかった。
そして「自分で表情を調整するからちょっと待って。」ということになった。
果たして、出来上がった表情は、親の私から見ても、当人達の普段の表情として違和感のないものになった。


4,撮影(画像の編集)

最後に私が、
全員分のアバター画像、
好みで選んだ背景画像(これも以前本当に家の周辺で撮影したもの)、
を組み合わせ、クリスタ(CLIP STUDIO)で編集し、
「写真」の「撮影」とした。

惜しむらくは、家族のポーズ・配置までは各自の意見を反映させなかったことだ。
ここまでの作業にもうすでに長時間を費やしていたため、
画像の編集作業以降は私が一人で行ったのだが、
ここでも各自の意見を取り入れていれば、より「本人の写真」として「本物」らしいものになっただろう。


5,「バーチャル家族写真」の完成

出来上がった「家族写真」はこちらだ。↓

家族写真差分

もっと編集技術があれば、ライティングなども背景と馴染み、より違和感のない「写真」となったことと思う。
(なお、アバターでの「写真」撮影技術については、こちら↓ のリヤ @riyaDAZO さんの発表、花芽尋かすみ @kagahiro_kasumi さんの発表など、先日の #VroidLT で色々と勉強させて頂いた。)


それはさておき、
この完成した「家族写真」だが、
なぜか自分の中で普通の「家族写真」の一枚として扱うことに違和感がない。
「これはただのアバターの画像だから関係ない」とかではなく、
今まで過去に撮った、幼児の頃の写真だとか、入学式の写真だとかと共に、アルバムに混ぜて保存することに全く抵抗がない。

上手く説明出来ないのだが、「中に本人達が確かに入っていた」ことを以て、
「本人達の写真」として認識しているようだ。
SNOWで盛った写真と地続きであり、
また、VRchatでのスクショを確かに自分の思い出として認識して保存することに似ている。

ということで、
外出自粛で旅行にも行けない昨今、
家族での思い出作りとして、
各々アバターを作り、「バーチャルな家族写真」を撮影(作成)してみるのも、楽しいのではないか?  ということをご提案してみたい。


6,後日談 … バーチャル(アバター)リテラシー

このバーチャル家族写真に興味を持っていただいて、「別件で紹介してもよいか?」とのお申し出をいただいた。
そこで、こども達と話し合い、私もまた、問題が無いかどうかひとしきり検討したのだが、
その過程もまた興味深かった。

まず、長女の意見↓

・ハンドルネームは伏せて欲しい。(当初、写真内にHNを記載していた。)
 アカウントバレが心配というよりも、
 自分の知らない所で知らない人が自分の事を知るのはストレスに感じる。
・アバター自体は使い込んだものでもなく、
 その姿で知り合いがいるわけでもないので、画像は出されても構わない。
 ただ、リアルの姿と似ているので、 
 何かのきっかけでリアルの友人が見た時に何て言うかは少し気になる。

なお、次女の場合はこうだった。↓

・よくわからないので別にいい。
・将来アカウントを作ったり、もしもネットで活動する時は、イヤなら
 違う名前・違う姿にすればいいだけだから、何も問題ない。

次女の意見は、ネット・ネイティブ、デジタル・ネイティブらしい意見だなぁと思う。

さて、親の私としては、他に問題がないかどうか、独りしばらく思案したのだが、そこで少し困ってしまった。

おそらく、「肖像権」や「プライバシー」に関わる話だろうと思うのだ。
しかし、「アバター」に「肖像権」や「プライバシー」はあるのだろうか?適用されるのだろうか?

自惚れかもしれないが、
こんな悩み・心配は、おそらく日本、又は世界で、たった今、初めて悩まれているのではないだろうか?

「こどものアバターにプライバシーがあるかもしれないから、親が安易にネットに掲載していいのだろうか?」などという悩み。(苦笑)
(もしも前例があればぜひ教えて頂けたらありがたい。)

おそらくだが、今後ますますアバター文化は普及していくと思う。
その時に、今自分が困っているような悩みが一般化していくのではないかと思う。
思い返せば、年末の「AI美空ひばりさん」に関する物議なども、類似の問題だろう。
「人間」の存在が「バーチャル」「アバター」に移ろっていくにつれ、
今後、バーチャル世界、アバター文化、に関するリテラシーが必要とされていくと思う。



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こんにちは! バーチャル理科おねえさんのYUKIYAです 理科の先生やお母さんやVtuber をしてます noteには理科教育、プログラミング教育、教育全般の情報、 個人的な思考を載せてます アイコン→ https://twitter.com/shinobu_313 さん

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