人前でムダ毛を抜く女
とある講座を受けているとき、斜め前の席に座った眠そうな女が、おもむろにピンセットを取り出した。じっと自分の右腕を見たと思うと、なんとピンセットで腕の毛を抜き始めたのだ。
電車で化粧は日常茶飯事だが、公共の場でムダ毛を抜く女は初めて見た。
でも、大して驚かなかった。それ以上に「抜きたくなる気持ちわかります」という共感の気持ちを強く感じた。
女のムダ毛処理はとにかく面倒だ。
翌日家を出てから不安になって、時計を見るふりして腕をチェックすることはたまにある。笑
気づくと、ムダ毛がそこにいるから。
だから、講義のように2時間程度のなかで、生え始めた毛を抜きたくなる気持ちはとてもわかるのだ。
人前でというのはなかなか大胆であるが、時間があるなら毛を抜きたいという乙女心はすばらしい。
もちろん講義内で十分抜けきれなかったとは思うけど、それでも一生懸命毛を抜いていた彼女を、わたしは褒めてほしいと思う。とにかく、ムダ毛は大変なのだから。
西野カナ風にいえば、「ツルツルになったとこには気づいてね、でもちょっとチクチクとか余計なことは言わないでね♪」といったところだ。
がんばれ、ムダ毛処理!
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