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小学生時代の読書が、いまの自分の文章力と読解力を作っている

いままでの人生の中で最も豊かに読書を楽しんでいたのは、なんといっても小学生時代。40代になったいま、あの頃本好きでよかった、たくさん読んでいてよかった、と心から思っています。

私の読書遍歴、まとめるとこんな感じです。

幼児期
親に絵本を読んでもらった記憶がない。残っている絵本の記憶は、おそらく字が読めるようになってから自分で読んだときのもの。

小学生時代
休み時間には必ず本を読んでいる子だった。学校の図書室が大好きだった。

中学生時代~
中学校の図書室が怖くて行けなかった。それがきっかけで本を読む習慣自体がなくなってしまう。

就職してから
仕事帰りや休日に大きな本屋に行くのが楽しみのひとつになる。読むのはもっぱらビジネス書や自己啓発書。10年ほど続いていたが、あるとき活字疲れに陥り、本屋通いをぱたっとやめてしまう。

子どもが生まれてから現在まで
絵本の魅力にはまる。最初は子どものために選んでいたが、自分のために読むのも好きになる。


小学生時代は間違いなく「本の虫」でした。いまこうやって文章を書いていますが、私の文を作る力の大半はこの頃の読書によって培われたもの。国語の授業でも作文の課題でもなくて。そう信じています。

そして、文章力以上に大きいと思っているのが読解力。私は英語とフランス語を長年勉強してきて、現在は翻訳に関わる仕事をしています。外国語の読解においてすらも日本語での読書の経験が生きていることを実感しています。もちろんそれぞれの言語のルールを学ぶ必要はありますが、構文や文法から文意を読み取る力は言語が変わっても通用するのだと思えてなりません。

就職してから貪るようにビジネス書や自己啓発書を読んでいた頃もありましたが、その頃の読書によって作文力や読解力がついた実感はありません。情報を得たりモチベーションを上げたりという点では有益でしたが、読み書きの力を育てるものではなかったと感じます。

小学校では読書ライフを満喫していましたが、中学生になって状況は一変。中学校の先輩後輩関係が怖くてたまらなかった私は、先輩がいる図書室に近寄れなくなってしまいました。自宅は交通が不便な地域で、最寄りの図書館、さらに最寄りの本屋ですら気軽に行ける距離になく。そのまま読書の習慣が完全に衰退してしまったのが悔やまれます。ずっと「本の虫」でいたならどんな自分になっていただろう。

それでも、数多くの本と出会えた時期があったことは私の財産です。いまは絵本は大好きでよく読むのですが(絵本の話はまた改めて書ければと思っています)、他のジャンルの本を読む量も増やしていきたい。そして自分の書く文章の幅を広げたいです。

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