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「出題ミス」で混乱しないための魔法の言葉

おはようございます!著述家の臼井由妃です。

資格試験の模擬試験や答案練習会で点数の高い人は、私が受験生のころには名前が発表されました。その中にいつも上位に入るのに、3年連続で行政書士試験に不合格になっている人がいました。
出会ったのは、彼が勉強4年目のとき。初めて行政書士試験にチャレンジする私と知識量を比較しても意味はないですが、それでも感心するほど見事な成績を上げていました。
彼は40代でとてもまじめ。人柄も良く偉ぶらない。同年代の私から見ても、尊敬できるタイプで、「受験生の鏡」みたいで、「どうしてこの人が合格できないのか?」と不思議でした。
 
そんな折、資格学校の休憩室で顔を合わせたので、話しかけました。「○○さんは成績優秀でうらやましい」「どうしたら高得点をとれるのか?」と。
 本当は「成績がいいのに、3回も不合格になるなんて、体調が悪かったとか? 不測の事態が起きたとか?」などを聞きたかったのですが、さすがにそこまで言い出す勇気はありません。
 
すると彼のほうから「本番に弱いんですよ。自信を持ってマークした箇所も、見直すと迷って消したり塗ったり。そのうち時間切れになって、全部マークできなかったこともある……」と。
これほどもったいない話はありませんよね。
彼の話を反面教師にして、本番に強い私になる!と決意。勉強、健康、体力を含めて、本試験で最高のパフォーマンスができるように「シミュレーション」を徹底的に行いました。
 
その中でありえないけれど、「もしかしたら、あるかもしれない事態」を予測しました。それが「出題ミス」です。選択肢が2つある。正解の選択肢がない。あるいは問題文に誤植があって、答えに躊躇する……。

現実にそんな事態になったら、「慌てずに喜ぶ」「プラス1点、ありがとうございます」と捉えると私は決めました。
出題ミスがあったら、「ラッキー」と唱えるのです。

「出題ミスがあった場合は、全受験生に1点加点の措置がとられる」という決まりが、私が受験生のころにはあったからです。
 
多くの受験生は、出題ミスはないと思っていますから、現実を前に悩み、戸惑うでしょう。1点加点になっても出題ミスが原因で、解答のリズムを崩して合格点に達しないことだってあり得ます。「本番に強い人」でも、一瞬は思考停止になるかもしれません。
あなたには、とことん「本番に強い人」になってほしい。
頻繁に出題ミスがあるわけではないけれど、「そういうこともあるんだ」と、慌てず対処できるあなたになりましょう。
 
出題ミスがあったら「ラッキー」と捉えよう~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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