時にはサービスや快適性をお金で買う
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
お金持ちはなぜグリーン車に乗るのでしょうか?
それは、「サービスや快適性をお金で買う」という意識が働くためです。
たとえば、自宅の最寄り駅から東京の仕事場まで、新幹線のグリーン車で往復すると、12,480円。普通車自由席ですと7140円。その差は5,340円になります。普通の人は、グリーン車の料金と普通車の料金を比較して、「5,340円あったら○○が買える」「もったいない」という考え方をします。実際に何かを買うかどうかは別として、グリーン車に乗るより5,340円を手元に置いておくほうを、重視します。
5,340円を守るために、サービスや快適性をガマンするのです。そう考える根っこには、「サービスや快適性は無料」という考え方があります。
一般的に「サービス」といえば無料のことを指しますし、どこへ行っても空調設備や安全性が確保され、建物に入れば快適に過ごせます。自分が直接負担するのではありませんから、「エアコン代」や「清掃代金」などを間接的に払っていることに気付きません。
量販店や激安スーパーで「接客態度が悪い」などとクレームを入れるのも、サービスに対してお金を払う感覚がない証です。安いお店なら、その分サービスの質も悪くなるのはある程度、仕方がないのです。
普通の人はお金を払ってサービスを受けたり、快適性を買うという意識がないために、 「グリーン車は高い」「贅沢」と考えるのです。座席を決めたければ指定席を選べばいいですし、 自由席でも東京まで行けるのですから、それで充分というわけです。
しかし、お金持ちは逆です。
サービスや快適性をガマンしないために、5,340円を払ってでもグリーン車に乗ります。 5,340円手元に残すよりもサービスや快適性を重視し、グリーン車の料金が指定席より高いのは、当たり前だと捉えています。
私も新幹線の普通車の固い座席で、乗客の話し声や子供の泣き声、食べ物の匂い、カートを押す音などといった、ストレスを受けるのは嫌です。そういう目に遭うと仕事への意欲も衰えますし、疲れも大きくなるからです。
ですから5,340円多く払いストレスを受けない、快適な時を過ごせる道を選びます。移動するだけで疲れるなんて、バカバカしい。そのために仕事で失敗したり、旅先で疲れて観光を切り上げてホテルに帰ってしまったりする可能性を考えると、 グリーン車に乗った方が断然いいと思います。
グリーン車に乗ればゆったり眠ることも可能ですし、書類に目を通したり、仕事の打ち合わせをしたり、読書や書き物などに時間を費やすこともできます。
グリーン車は普通車に比べて料金は高いですが、ストレスや疲労感、ゆったりした時間等、総合的に考えると「グリーン車は価値がある」と判断できるから、お金持ちはグリーン車に乗るのです。
~「サービスや快適性は有料」という意識を持とう~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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