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シニア起業家は投資家にとっての「金の卵」

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
あるお金持ちが面白いことを教えてくれました。「若くて才能がある人に投資をするのは当たり前、私はあえて年長者の起業家を育てるためにお金を使う」と。

20代~30代で才能や行動力があり失敗を恐れない、成長する可能性を秘めた人は、お金持ちならば誰もが目をつけます。惜しみなく知恵やお金も投資するでしょう。短期的なリターンは厳しくても、長期的には「リターン」を得られる可能性が、大きいですから。

しかし彼は、自分よりも年長の50代後半や60代の起業家を育てるために、お金を使っているのです。その意図は、「彼らが構築してきた人間関係や経験はお金に勝る」「年長者の起業家を育てる支援制度や環境が充実してきた」「卓越した技能や技術の分野を次代に受け継ぐ使命感」とのこと。

彼らに投資をするのは、社会的にも価値があり、リスクも少ないからでもあるのです。実際、60代や70代で起業する「シニア起業家」が、日本でもここ数年増えてきました。かつては定年まで会社員として働き、退職金を手にした後は年金で十分生活していけたため、定年後独立起業する人はほとんどいませんでした。ところが、今や終身雇用制が崩壊し、年金制度も不安定です。「国には頼れない、生活費くらいは自分の力で稼ごう」と考える人が増えても、不思議ではありません。

そして、団塊の世代を中心とする「アクティブシニア層」は、既存の常識に捉われず、趣味や仕事に対して意欲的、活動的ですし、交友関係も広い。高齢者というイメージはまったくなく、独特のライフスタイルを持ち、知的好奇心やチャレンジ精神も旺盛です。この世代が、定年後に家でじっとしているなどということは、あり得ない。独立起業へと向かうのも、自然な流れと言えます。

さらに、ITやインターネットが急速に発達して来たため、少ない資金でもビジネスを立ち上げることができる環境が整いつつあります。資金はそれなりにある、知識や経験は豊富、アクテイブで好奇心は若者に劣らない。投資家にとって、彼らは「金の卵」なのです。

あと10年もすれば、数多の「シニア起業家」が活躍し、時代を牽引しているでしょう。それぞれのユニークな事業を、次代へと引き継ぐことができれば、就職難に悩む若者も減少し、高齢者も楽しいセカンドライフを謳歌することができる。

シニア起業家とこれからの働き手の幸せ、社会の安定、確実なリターン、投資家としての誇りまでも満足させる。投資家冥利に尽きるといっても、過言ではないでしょう。

 ~60代や70代で起業する「シニア起業家」が増えてきた~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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