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「献体」「臓器提供」は死後にできる究極の社会貢献

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
死んだあとでも可能な究極の社会貢献の手段は「献体」です。生前に登録をしておくと、死後遺体が大学等に持ち込まれ、さまざまな人体解剖学の研究に役立ちます。

自己満足かもしれませんが、「誰もが迎える死を後世のお役にたてることができたら、それこそ比類ない寄付になるのではないか?」と、夫が亡くなった平成17年1月1日、夫の亡骸に涙しながらも、私は考えていました。

献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育や研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件、無報酬で提供することをいいます。生前から献体したい大学またはこれに関連した団体に名前を登録しておき、亡くなった時、遺族や関係者がその遺志に従って遺体を大学に提供することで、始めて献体が実行されることになります。

通常、葬儀の後、ご遺体は出棺して火葬場に向かうことになりますが、献体される場合は向かう先が火葬場でなく「大学病院」であるという点が異なるだけです。もちろん研究などの仕事が済めばきちんと火葬されて、遺族の元に返されます。

身寄りのない方は、大学内の納骨堂や慰霊碑に合祀されます。定期的に慰霊祭やご供養なども行われますから、自分の身体が役に立って、死後の身の振り方も決まります。

私は一人身で身寄りは高齢の母だけですから、「献体」をするのが、最後の仕事、究極の寄付だと考えています。母ともその旨の話をしていますが、「私が死んでから登録してください」と言われています。母が存命中は、私の志は分かっても同意はできない、最愛の娘を献体に出すこと等、考えたくないということです。家族に一人でも反対が出れば献体は成立しませんから、この話は宙に浮いている状況です。

 一方、臓器提供の意思は郵便局やコンビニのレジ横等に置かれている「臓器提供意志表示カード」で伝えることができます。

臓器提供は、命の営みへの感謝や思いやり、優しさがあってこそ、成立するものです。こちらは提供したい臓器と、脳死後か心臓停止後のどちらかに○を付けた上、必ず署名をする。加えて家族の署名があれば、確実に実行されます。臓器移植提供については、母も同意してくれています。二人とも「臓器提供意志表示カード」を携帯して、二人同時に亡くなるようなことになっても、その意思が伝わるように表明しています。

母は「年寄りの臓器は役にたたないかもしれないけれど、気持ちは伝えたい」と言うのです。母の死が現実のものになったときに手続きの当事者になる私は、その思いに応えたいと考えています。

 ~私にとっては、献体するのが最後の仕事~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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