乾いた三日月
自分の心と体にちゃんと向き合おうと思って
実家に戻ってきた。
子供の頃から食べてたご飯、
人生で一番幸せな時期を過ごした家。
安全地帯だ、そう思った途端に
土台から一気に崩れ落ちるように、
もう「頑張る」ことができなくなった。
今日は朝から夕方までベッドの中、
抗うつ剤の副作用で食事もあまりできず。
やっと少し気持ちが軽くなった夕方ごろ、
日の入りを見ようと散歩に出かけた。
みんな何かを抱えて生きている。
私が特別弱いわけじゃない。
頑張れない日があったっていい、
誠意を持って生きていれば大丈夫なんだ。
冬のつめたい空に、
乾いた三日月が掛かっていた。
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