雪乃
生活の中で見たもの、感じたことをゆるーく、つらつら。 トップ写真:『うさぎの足跡』/ 雪乃
旅先で見たもの、感じたことをつらつら。
最近、自分の頭の処理スピードが人生の速さに追いついていないと感じる時がある。予定を丁度良い数だけ入れること。十分に休息をとること、適度に努力すること。休息って何なんだろう。本を読むことは休息になるだろうか。そういえば、読みたい本リストって性格が出ると思う。みんな各々、読みたい本リストを公開すれば、ネットはほんの少しだけおもしろくなりそう、と思う。 なかなか暮れない夏の夕暮れ 江國香織 ピカソになれない私たち 一色さゆり かか 宇佐美りん 千兎 田中望 mahora
「本の世界に逃げ込む」 「本はどこへだって連れて行ってくれる」 というような言葉が今までピンとこなかったけど、最近ものすごくわかるようになった。 不安や強迫など、どうしようもない辛い感情が頭を占拠している時、本を読むことだけがひとときの安らぎをくれる時がある。 別に本を開いたところで現実の問題がどうにかなるわけではないけれど、問題を解決することだけが人生じゃないと、少しずつ思えるようになってきた。 ただ時間が過ぎ去るのを待って、楽になれるまでの間の「つなぎ」役を果たし
自宅の近くに新しい独立書店ができた。 実家に戻ってきてからおよそ半年。実家での生活にすっかり馴染んでしまい、また一人暮らしを始めるのが億劫になってきた頃、近くに新しい本屋ができたという話を聞いた。 学生時代から定期的に足を運んでいる書店の店主から「そういえば君の住んでる辺り、新しい本屋ができたんだよ」と聞いただけで、本屋の名前も具体的な位置もわからなかった。しかしネットで調べてみると「きっとここの事だろう」という店が見つかった。9月の連休初日、習い事のヨガクラスに行く前の
何も感じないということが「メンタルが強い」ということなら、私はメンタルを強くなんかしたくないはずなのだ。 私は東京にあるオフィスで働いている。メールの文面の細く丁寧な明朝体。仕事に慣れない頃は送るのが怖かったこの文字たちも、今ではすっかり見慣れてしまった。パソコンを開けば毎日同じメール画面。眼精疲労で頭痛がする。「フォント」タブから少し柔らかい字体に変えてみても、またすぐ目に馴染んでしまう。 仕事帰り、いつものように翡翠と駅で待ち合わせる。満員電車に二人で乗り込むと、翡翠
誰かに自分の食べているものを分け与えるのは究極の愛だと思うし、瞬きをせずに目薬をさすのは本能への抵抗だと思う。おはよう
この世界のどこかには、嫌なことが全てレモンドロップのように溶けてなくなる国があるらしい。 わたしたちが暮らす街で、前触れもなく大雨が降った。その日は小さな部屋の中で、二匹で寄り添って過ごした。翡翠がつくるこの空間では、窓の外に潜む鋭利な言葉は丸みを帯びて、ふっくらとした塊となって私の耳を塞ぐ。地面を叩きつける雨は次第にきめ細かく、少し甘くなる。舐めたことはないけれど、匂いが変わるのだ。 くぐもった雨の音。わたしはずっと立てていた耳を伏せて、目を閉じた。翡翠が私の耳をぎゅっ
今日は落ち着いた音楽を聴きたい気分だ。 折坂悠太さんの『光』という曲を知った。今まで聴いたことなかったのだろうか、それともイントロだけ聴いて飛ばしていたのだろうか。以前は特に注目しなかった楽曲が、ある時に突然、ドアノブが服の裾に引っ掛かるように、心に刺さって離れないことがある。今回もまさにそんな感じだ。 近所の公園。頭上に葉を伸ばす木々から溢れる光を眺めながら『光』を聴く。こんなに穏やかに「幸せ」と感じられる瞬間はそうそうない。きっとすぐに終わってしまう幸せ。このような一
翡翠と横須賀に来るのは2回目で、数ヶ月ぶりだった。バスの車窓からは雲一つない水色の空と、少しくすんだ群青色の海が広がっていた。天気が崩れることも、息苦しい人混みに巻き込まれることもなく、私たちにとって幸運な連休だった。 幸運といえば、この頃私は幸せについて考えることが増えた。小さいころから感じていた「なんとなく憂鬱な感じ」が大人になってから息苦しさやアレルギー症状となって現れ、社会人一年目にかけて、毎朝起きるのが辛くて仕方なくなった。仕事に慣れ、心は少しずつ安定していったが
ファンデーションを 頭から被って ぼやけた頭で 不純物を吸って 会社に行って 明朝体の文字を 書いて、吐いて このせかいでは あまりにも資格過剰な私たち それでも、うつくしく 美しく
あーしんどかったな今日 でもできること全てやったから 私はこの宇宙のどこかでは 高く評価されているんだと信じたいな
自分の心と体にちゃんと向き合おうと思って 実家に戻ってきた。 子供の頃から食べてたご飯、 人生で一番幸せな時期を過ごした家。 安全地帯だ、そう思った途端に 土台から一気に崩れ落ちるように、 もう「頑張る」ことができなくなった。 今日は朝から夕方までベッドの中、 抗うつ剤の副作用で食事もあまりできず。 やっと少し気持ちが軽くなった夕方ごろ、 日の入りを見ようと散歩に出かけた。 みんな何かを抱えて生きている。 私が特別弱いわけじゃない。 頑張れない日があったっていい、 誠
悲しくないけど泣きたい夜がある。 泣くと、現実が少しどうでも良くなる。 お酒を飲んだ後の感覚に似ている。 だから、悲しくなくても、たまに泣く。
社会人になってから、およそ3ヶ月。一人暮らしを始めてから、およそ4ヶ月。自宅と会社を行ったり来たりする日々。趣味は、家に帰ってから寝るまでの数時間と、週末の家事以外の時間に詰め込んでいる。 最近は家に帰るとすっかり脱力してしまう。水道代の支払いをしに行かなきゃいけないことや、病院の予約をしなければいけないことーー生活における小さな「雑用」が一つずつ後回しになっていくたびに、少しずつ自分が嫌いになっていった。今日は仕事終わりの電車の中で、週末にパスポートの更新し忘れていたこと
以前ほど詩を書かなくなったけれど、書く機会はいつにも増してたくさんあるので(ありがたい)、時々は書いている。夏頃から始まった喘息の影響で、急に息がしづらくなることが多いので、最近は「呼吸」について書くことが多い。階段を上がる時はもちろん、ただ座っているだけでも苦しくなる。一日一回は無理やり深呼吸をしている。常に酸素の薄いところにいるみたいな感覚なので、登山とかはしばらくできない体質になってしまったんだろうなと思う。 私は詩を書き始めた頃から自分のことについて書いていた。書く
好かれやすくて、飽きられやすい。自分はまるでアレだ、胃もたれするくらい濃厚なチーズケーキみたいだ。 今年をひとことで表すなら、「孤独」になると思う。4年生になって、友達と授業が被ることが少なくなって、部活にも行かなくなって、毎日就活サイトの求人情報を凝視する日々に耐えきれなくなった私は、心理カウンセリングを受け始めた。カウンセリングルームで私は何回も「孤独」という単語を口にしていた。 友達が少ないわけじゃないし、出会いがないわけじゃない。SNSを見て興味を持ってくれて、同
インスタも見てね、こっちも落書き帳みたいな感じだけど。 今日のストーリー。おやすみ。☾ @yukiusa_camera