海水、涙、ゆるゆる
疲れた。
泣き疲れた。
涙を流し疲れた。
お風呂に入ったのに、鏡を見ると涙袋の辺りがまだぷくっと腫れている。部屋はごちゃごちゃ。
朝起きた瞬間、漠然とした絶望感に飲み込まれそうになった今日。なんとか起き上がって着替えてもストレッチをして作業に取り掛かろうとしても結局気づけばベッドの上。知らぬ間に寝落ちしていた。
きっと夢を見たのだろう。内容はさっぱり覚えていないけれど、きっとはるか昔についての夢。お昼過ぎに目覚めた時、朝よりももっと強烈な悲しみが押し寄せてきた。どうしようもなかった。泣いた。
今日は1ヶ月分くらいの涙を流した気がした。理由はよくわからない。ただ辛くて辛くて耐えるのがやっと、ただ息をしているのがやっとだった。
無理やり自分をお風呂に入れて、部屋に戻ってベッドに座った。運動しなきゃと昨日何キロも歩いて海に行ったので腰から下がだるい。
でも海を目の前にした時、久々に、少しだけ、ストレスから心が解放されたような気がしたのだ。糞の匂いみたいな磯の香りと、熱々の砂と、波の音と、死んだ海月が、私の中の凍っていた何かをゆるゆるに溶かした。
今日流した涙と同じだ。塩水は心と体をゆるゆるにするんだ。
明日も海に行きたい。でも明日は天気が悪いらしい。ゆるゆるの私、明日には少し固まっているように、夜にしがみついて寝るしかないようだ。
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